丁汝昌日記の日本訪問記録の日本語翻訳

丁汝昌の日記は、1891年6月26日に北洋水師が威海衛を出発し、馬関、神戸、横浜などの日本の都市を訪れた記録を詳細に記しています。訪問中、彼は日本の軍港、学校、監獄などを視察し、日本天皇にも謁見しました。これらの出来事について詳しく日本語で翻訳してお届けします。

1. 北洋水師の日本訪問

1891年6月26日、北洋水師は威海衛から出発し、馬関、神戸、横浜を経由して日本を訪れました。この訪問は、主に日本の軍事施設や教育機関、また監獄の視察を目的としていました。

神戸では、北洋水師は装煤を行いました。横浜では、非常に格式の高い入港儀式が行われ、各国の軍艦は北洋水師に敬礼のために礼砲を打ちました。これは当時の国際的な礼儀を反映した重要なイベントでした。

東京では、丁汝昌は日本の総理大臣や宮内大臣などの政府高官と会談し、学校や監獄の視察も行いました。最も重要なのは、天皇との謁見であり、天皇は両国の友好と協力を願う言葉を述べ、丁汝昌もその言葉に応じました。

横須賀では、丁汝昌は日本海軍の軍港を訪れ、海軍大臣や軍港司令などと面会しました。ここでは軍艦の建造が進められており、丁汝昌は日本と福建船政局の造船技術を比較しました。また、日本海軍の発展を見て、将来的に日本がヨーロッパ諸国と肩を並べる海軍力を持つことを確信しました。

その後、横浜から神戸へ戻り、いくつかの交流活動が行われました。さらに、呉港では軍港の施設が視察され、長崎では再び装煤や補給が行われました。丁汝昌の日本訪問は、両国の外交関係における重要な一歩となりました。

丁汝昌の日記に記された日本訪問の記録は、当時の国際関係や日本の軍事技術、また外交活動の重要性を示す貴重な資料です。この訪問は、北洋水師と日本との関係を深め、両国の歴史における一つの節目を形成しました。