「90を割ると6余り、190を割ると10余る自然数を求めよ」という問題は、合同式を使って解くことができます。この問題では、ある自然数が90で割った余りが6、190で割った余りが10であることが条件です。この記事では、この条件を満たす自然数を求める方法を詳しく解説します。
問題の整理
まず、この問題を数式にして整理してみましょう。問題文から、次の2つの条件が得られます。
- ある自然数を90で割ると余りが6
- その同じ自然数を190で割ると余りが10
これを数式にすると、次のような合同式が得られます。
x ≡ 6 (mod 90)
x ≡ 10 (mod 190)
ここで、xは求める自然数です。これらの合同式を解くことで、xを求めることができます。
合同式の解法
合同式を解くためには、中国剰余定理を使用するのが一般的です。しかし、この場合、90と190は互いに素な数ではないため、少し異なる方法を使用する必要があります。
まず、最初の式をx = 90k + 6という形に表すことができます。これを2つ目の式x ≡ 10 (mod 190)に代入していきます。
式の代入と計算
x = 90k + 6 を x ≡ 10 (mod 190) に代入すると、次の式が得られます。
90k + 6 ≡ 10 (mod 190)
これを簡単にすると。
90k ≡ 4 (mod 190)
ここで、90と190の最大公約数は10なので、両辺を10で割ると。
9k ≡ 0 (mod 19)
ここで、9と19は互いに素な数なので、k ≡ 0 (mod 19) という式が得られます。
最終的な答え
k ≡ 0 (mod 19) の解は、k = 19m (mは任意の整数) です。これを元の式に代入してxを求めます。
x = 90(19m) + 6 = 1710m + 6
したがって、x = 1710m + 6 という形で、xが求められます。最小の自然数はm = 0のときで、x = 6です。
まとめ
「90を割ると6余り、190を割ると10余る自然数」の求め方は、合同式を使って解くことができました。最小の自然数はx = 6であり、その後、1710の倍数を加えた数も解となります。このような問題を解くためには、合同式の理解と計算力が必要ですが、しっかりと手順を踏んで解いていくことで解答にたどり着けます。
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