オキシクリーンの成分は過酸化ナトリウムか過炭酸ソーダか？その違いと洗剤の仕組み

洗濯用洗剤として広く使用されているオキシクリーン。その成分について「過酸化ナトリウム」か「過炭酸ソーダ」のどちらかが使われているのか、疑問に思ったことがある人も多いでしょう。本記事では、オキシクリーンの成分とその仕組みについて詳しく解説し、それぞれの化学物質の特徴を比較します。

オキシクリーンの正体は過炭酸ソーダ

オキシクリーンに含まれる主成分は「過炭酸ソーダ」です。過炭酸ソーダは、炭酸ナトリウム（ソーダ）と過酸化水素が化学反応したもので、強力な酸素系漂白剤として広く使用されています。この成分が洗濯において、汚れを落とすために働きます。

過炭酸ソーダは水に溶けると過酸化水素を放出し、その酸素が汚れを酸化させ、漂白作用を発揮します。この過程がオキシクリーンが優れた洗浄力を持つ理由です。

一方で「過酸化ナトリウム」は、過酸化物質である過酸化水素とナトリウムが結びついた化合物で、強い酸化作用を持っていますが、オキシクリーンの成分には含まれていません。過酸化ナトリウムは、主に工業的な用途や消毒剤に使用されることが多いです。

過酸化ナトリウムも漂白作用を持ちますが、その性質が異なるため、オキシクリーンと同じ用途で使われることはありません。オキシクリーンの主成分はあくまで過炭酸ソーダであり、過酸化ナトリウムとは異なります。

オキシクリーンの過炭酸ソーダがどのように洗濯に効果を発揮するかについて、具体的に見ていきましょう。過炭酸ソーダは、温水に溶けることで酸素を放出し、その酸素が汚れを分解します。特に油汚れや血液、カビなどに対して強力な効果を示します。

また、過炭酸ソーダは洗剤と一緒に使うことで、洗浄力を高めるとともに、衣類の色落ちやダメージを抑える効果もあります。洗濯機に加えることで、通常の洗剤だけでは落ちにくい汚れを効果的に落とすことができます。

オキシクリーンは、通常の洗濯と同様に洗濯機で使用することができます。使用方法としては、洗濯槽に直接オキシクリーンを加えるか、洗剤と一緒に使う方法が一般的です。ただし、温水を使用することが効果的です。

注意点として、オキシクリーンは過炭酸ソーダが含まれているため、使用後はしっかりと洗剤が残らないように洗濯物をすすぎましょう。また、素材によっては色落ちや傷みが生じることがあるため、使う前に衣類のタグや取扱説明書を確認することをお勧めします。

オキシクリーンの主成分は「過炭酸ソーダ」であり、過酸化ナトリウムではありません。過炭酸ソーダは洗濯において強力な酸素系漂白作用を発揮し、油汚れやカビなどに対して非常に効果的です。適切に使用すれば、洗濯物をきれいに保つ強力なサポートをしてくれるアイテムです。