Dodgersは「ドジャース」、Rangersは「レンジャーズ」になる理由|英語の複数形sの発音ルールと日本語表記

言葉、語学

英語のチーム名を日本語で読むとき、同じ語尾の「s」でも「ス」と表記される場合と「ズ」と表記される場合があります。例えば、MLBのLos Angeles Dodgersは「ドジャース」と呼ばれる一方、Texas Rangersは「レンジャーズ」と呼ばれています。

この違いは、日本語表記の気分や慣習だけで決まっているわけではなく、英語における複数形の「s」の発音ルールが関係しています。

この記事では、なぜDodgersのsが「ス」で、Rangersのsが「ズ」になるのか、英語の発音の仕組みや日本でのカタカナ表記の考え方を分かりやすく解説します。

英語の複数形のsには3種類の発音がある

英語の名詞を複数形にするとき、最後に「s」や「es」を付けます。しかし、このsは必ず同じ音になるわけではありません。英語では、直前の音によって発音が変化します。

複数形のsの発音は、大きく分けると「ス」に近い音になる場合、「ズ」に近い音になる場合、「イズ」に近い音になる場合の3種類があります。

例えば、cats(猫たち)は「キャッツ」のように「ス」の音になります。一方、dogs(犬たち)は「ドッグズ」のように「ズ」の音になります。

Dodgersが「ドジャース」と読む理由

Dodgersの元になっている単語は「dodge(ドッジ)」で、「かわす」「避ける」という意味があります。Dodgerは「かわす人」という意味になり、Dodgersは複数形です。

発音すると「dodge」の最後の音は「ジ」に近い有声音です。そのため、本来の英語発音では語尾のsは「ズ」に近い音になります。

ただし、日本語ではLos Angeles Dodgersを長年「ロサンゼルス・ドジャース」と表記してきた歴史があります。そのため、英語の細かな発音よりも、日本で定着した表記が優先されています。

Rangersが「レンジャーズ」と読む理由

Rangersは「range(範囲、地域)」から派生した言葉で、「ranger(警備員、巡回者)」の複数形です。

Rangerの最後の音は「ジャー」のような有声音で終わるため、複数形のsは英語では「ズ」に近い発音になります。そのため、英語の音に近づけると「レンジャーズ」という表記になります。

同じような例では、Yankees(ヤンキース)やGiants(ジャイアンツ)などがあります。語尾の音によって、日本語表記でも「ス」と「ズ」の違いが生まれています。

英語ではどのようにsの発音が決まるのか

英語の複数形のsは、前の音が無声音か有声音かによって決まります。

発音 日本語表記
無声音の後 cats、books キャッツ、ブックス
有声音の後 dogs、rangers ドッグズ、レンジャーズ
sやshなどの音の後 buses、watches バスィズ、ウォッチズ

声帯を震わせない音の後では「ス」、声帯を震わせる音の後では「ズ」になるという仕組みです。

このルールを知ると、スポーツチーム名だけではなく、英単語全般の発音を理解しやすくなります。

なぜ日本語表記では英語の発音と完全に一致しないのか

カタカナ表記は、必ずしも外国語の発音を完全に再現するものではありません。日本で長く使われてきた名称や、読みやすさ、過去の翻訳慣習なども大きく影響します。

例えば、Dodgersを英語の発音だけで考えると「ドジャーズ」に近い表記も考えられます。しかし、日本では「ドジャース」という表記が定着しており、公式な報道やファンの間でも広く使われています。

一方でRangersは「レンジャーズ」という表記が英語の発音に近く、そのまま定着しました。このように、外国語の名称には発音ルールだけでなく、日本での歴史的な呼び方も関係しています。

まとめ

Dodgersのsが「ス」、Rangersのsが「ズ」と表記される違いは、英語の複数形の発音ルールと、日本で定着したカタカナ表記の両方が関係しています。

英語本来の発音では、どちらも語尾のsには発音上の理由がありますが、スポーツチーム名の場合は長年使われてきた日本語名が優先されることもあります。

外国のチーム名を覚えるときは、単純なスペルだけではなく、英語の発音ルールや日本独自の表記文化にも注目すると、より深く理解できます。

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