青チャートやFocus Goldには、難しい問題の考え方を理解するための解説動画が用意されています。しかし、動画を見ることが数学の実力向上につながるのか、それとも自力で考える時間を減らしてしまうのか悩む人も多いでしょう。
特にコンパス4や5のような難易度の高い問題では、解法の方針が浮かばず解説に頼りたくなる場面があります。この記事では、数学の理解を深めるために解説動画をどのように活用すればよいのか、自力で解くべき場面との違いについて解説します。
数学の解説動画を見ること自体は悪いことではない
数学の勉強では、「まず自分で考えること」が重要だと言われます。しかし、それは「絶対に解説を見てはいけない」という意味ではありません。
数学の難問では、初見で完全な解法方針を思いつくこと自体が難しい場合があります。特に青チャートやFocus Goldのコンパス4、5レベルの問題は、単なる計算練習ではなく、発想や解法パターンを身につけるための問題です。
解説動画を見ることで、「この条件からこう考えるのか」「この問題ではこの発想を使うのか」と学ぶことができます。これは数学力を伸ばすための有効な学習方法の一つです。
問題なのは動画を見ることではなく依存すること
解説動画の利用で注意すべきなのは、見ることそのものではなく、考える前にすぐ動画を見る習慣になってしまうことです。
例えば、問題文を読んで数秒考えただけで「分からないから動画を見る」という状態になると、自分で試行錯誤する力が育ちにくくなります。
一方で、10分から20分程度しっかり考え、図を書いたり、条件を整理したり、自分なりの方針を試した後に解説を見るのであれば、動画は非常に効果的な教材になります。
難しい問題ほど「解けなかった経験」が重要になる
数学では、答えを理解することと、自分で解法を思いつけることは別の能力です。
例えば、解説動画を見れば「三角関数のこの公式を使うのか」と納得できても、次に似た問題が出たときに自分でその公式を使う判断ができなければ、本当の意味で身についているとは言えません。
そのため、難問に取り組むときは「解けなかった時間」も大切な学習になります。悩んだ経験があるからこそ、解説を見たときの理解が深まり、次回以降の問題対応力につながります。
青チャートやFocus Goldのおすすめの解説動画活用法
解説動画を利用する場合は、次のような流れがおすすめです。
- まず問題を自力で解く(最低でも10分〜20分程度考える)
- 途中式や考えた方針をノートに残す
- どうしても方針が出ない場合は解説を見る
- 動画を見た後、何も見ずに自分で解き直す
特に重要なのは、動画を見て終わりにしないことです。解説を理解した後に、もう一度自分の力だけで答案を再現することで、解法が自分のものになります。
例えば、数Aの整数問題や数2BCの微積分では、解法の流れを理解していても、自分で発想できなければ入試では使えません。解説を見る目的は答えを知ることではなく、発想の引き出しを増やすことです。
コンパス4・5の問題では特に解説を活用してよい理由
コンパス4や5の問題は、基本事項を組み合わせた応用問題が多く含まれています。そのため、単純な計算練習とは違い、初見で完全に解けないことも珍しくありません。
これらの問題では、「なぜその解法を思いつくのか」を学ぶことが重要です。解説を見ることで、問題を見たときの着眼点や考え方のパターンを増やすことができます。
ただし、一度理解した問題を後日もう一度解いてみることが大切です。解説を読んだ直後は分かった気になりやすいため、時間を置いて再挑戦することで本当に定着しているか確認できます。
数学の成績を伸ばす人は教材を道具として使っている
数学が得意な人でも、難しい問題では解説や参考書を利用します。違いは、教材に答えを求めるのではなく、自分の理解を深めるための道具として使っている点です。
解説動画は先生から直接授業を受けるようなものなので、正しく使えば独学の大きな助けになります。
大切なのは「動画を見るか見ないか」ではなく、「自分で考える時間を確保した上で、理解のために動画を使えているか」です。
まとめ
青チャートやFocus Goldの解説動画を見ることは、数学力を伸ばす上で決して悪いことではありません。むしろ、難しい問題の考え方を学ぶために有効な方法です。
ただし、問題を少し考えただけですぐ動画を見る習慣になると、自力で解法を作る力が伸びにくくなります。
まず自分で試行錯誤し、その後に解説動画を利用し、最後に自分だけで解き直す。この流れを守れば、解説動画は依存するものではなく、数学力を高める強力な武器になります。


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