「8個のりんごをA・B・C・Dの4つの袋に分ける」という問題は、数Aの組合せでよく登場する代表的な問題です。一見すると「11個の場所から4つを選ぶから11C4ではないか」と考えてしまいますが、この問題では考え方が少し異なります。
この記事では、なぜ答えが11C4ではなく11C8になるのか、また重複組合せの考え方を使って分かりやすく解説します。
まず問題の条件を整理する
問題は「8個のりんごをA・B・C・Dの4つの袋に分ける」というものです。
重要なのは、りんごは同じ種類のものとして扱うという点です。例えば、りんご1個目、2個目、3個目のように区別するわけではありません。
また、「1個も入れない袋があってよい」とあるため、袋の中身が0個でも構いません。つまり、8個を4つのグループに分ける問題になります。
11C4と考えたくなる理由
11C4という考え方は、区切りを入れる方法として考えたものです。
8個のりんごを並べるとき、例えば次のように考えます。
○○○○○○○○
この8個の間には7か所の隙間があります。さらに、袋が4つなので3つの仕切りを入れる必要があります。
すると、全部で「8個のりんご+3個の仕切り」で11個の場所ができ、その中から仕切りの場所を3つ選ぶため、11C3になります。
つまり、正しくは11C3であり、これは組合せの性質から11C8と同じ値になります。
なぜ11C4ではないのか
11C4と考える場合は、「4つのものを選ぶ」という発想になります。しかし、この問題で選んでいるのは袋ではなく、袋を分けるための仕切りです。
袋はA・B・C・Dの4つと決まっています。そのため、袋を選ぶ必要はありません。
例えば、4つの袋を作るには3つの仕切りが必要です。
りんご8個を4袋に分ける場合、
○○|○○○|○|○○○
のように3つの仕切りで4つの区間を作ります。
したがって選ぶ対象は4個ではなく3個の仕切りであり、11C3になります。
仕切りを使う考え方(重複組合せ)
このような問題は「重複組合せ」という考え方で解くことができます。
n個の同じものをr個の箱に分ける場合、区切りを使うと考えやすくなります。
今回の場合は、8個のりんごを4袋に分けるので、りんご8個と仕切り3個を合わせた11個の並びを考えます。
その中から仕切り3個の位置を選ぶため、
11C3=11C8=165
となります。
具体例で考えると分かりやすい
例えば、りんごを「A袋に何個、B袋に何個、C袋に何個、D袋に何個入れるか」と考えると、
A袋:2個
B袋:3個
C袋:1個
D袋:2個
のような分け方になります。
これを仕切りで表すと、
○○|○○○|○|○○
となります。この仕切りの位置の選び方がすべての分け方を表しています。
まとめ|11C4ではなく11C3になる理由
8個のりんごを4袋に分ける問題では、袋そのものを選ぶわけではありません。袋は最初からA・B・C・Dと決まっています。
考えるべきなのは、8個のりんごを4つのグループに分けるための3つの仕切りの位置です。
そのため、計算は11C3となり、組合せの性質から11C8とも表せます。
「何を選んでいるのか」を正しく判断することが、組合せ問題を解く上で最も重要なポイントです。


コメント