模型用の抵抗付きLED発光ダイオードを直列に接続する際に、電圧や電流に関する理論と実際の問題について説明します。具体的には、12VのACアダプターから電源を取る場合、10個のLEDを直列に接続したときの電圧と電流について検討します。また、直列接続における制限と注意点についても解説します。
12VのACアダプターで抵抗付きLED発光ダイオードを接続する際の理論
まず、抵抗付きLED発光ダイオードは、通常、定格電圧と電流が指定されています。例えば、1個のLEDが12Vで動作する場合、10個を直列で接続すると、合計で120Vが必要になります。しかし、電源は12Vのみなので、10個を直列で接続することはできません。
もしLEDに内蔵された抵抗が適切に機能している場合でも、直列接続では各LEDの電圧降下が合計されるため、1つのLEDが必要とする電圧が供給されない可能性があります。そのため、10個のLEDを直列接続する場合には、電源電圧の容量に合ったLEDの数を選択する必要があります。
直列接続でLEDの数を増やすことの問題点
直列接続では、すべてのLEDが同じ電流を流すことになりますが、電圧が加算されるため、各LEDが動作に必要な電圧を超えることがあります。その結果、LEDが点灯しないか、または点灯しても正常な輝度が得られません。
理論的には、直列でLEDをつなぐ際には、電源の電圧が足りない場合、過剰な電圧が各LEDにかかってしまう可能性があります。従って、LEDの数を増やすときは、電源の出力電圧とLEDの定格電圧を考慮する必要があります。
直列接続と並列接続の違い
LEDを直列に接続する場合、各LEDが同じ電流を流す一方で、並列接続の場合は各LEDに同じ電圧がかかります。並列接続では、電源の電圧は変わらず、LEDの数を増やすことで消費電流が増加します。したがって、並列接続であれば、10個のLEDでも問題なく接続できますが、電源の電流容量に注意する必要があります。
直列接続と並列接続の選択は、使用する電源の特性やLEDの仕様に基づいて行うべきです。直列接続の場合、電圧の合計を考慮する必要があり、並列接続の場合、電流が重要になります。
無限にLEDを直列で繋げられるか?
理論的には、電源が十分な電圧を供給できるのであれば、無限にLEDを直列で接続することは可能です。しかし、現実的には、電源の電圧が制限されているため、直列接続で使用できるLEDの数には限界があります。
さらに、LEDの特性や抵抗の影響を考慮すると、実際に直列接続する際には数個程度が最適であり、それ以上は電源の容量を超えてしまう可能性があります。
まとめ
12VのACアダプターを使用して抵抗付きLED発光ダイオードを直列に接続する場合、LEDの定格電圧と電源の電圧を十分に考慮する必要があります。LEDの数を増やしすぎると、電圧が不足し、正常に点灯しないことがあります。直列接続と並列接続の違いを理解し、適切な接続方法を選ぶことが重要です。
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