英語の長文では、一見すると語順が変わっているように見える表現や、似た単語が登場して混乱しやすい表現があります。「In the face of such provocation it was hard to remain passive, but she succeeded.」という英文もその一つです。
この記事では、この英文が倒置なのかどうか、「such provocation」の構造、「passive」と「passion」の違いなどを詳しく解説します。
「In the face of such provocation」は倒置ではない
まず、「In the face of such provocation it was hard to remain passive」は倒置表現ではありません。
通常の語順に戻すと、「It was hard to remain passive in the face of such provocation.」となります。つまり「In the face of such provocation」は文頭に移動しただけの副詞句です。
英語では、状況や背景を先に示したい場合、場所・時間・条件などを表す副詞句を文頭に置くことがあります。この場合も、「そのような挑発に直面した状況では」という背景を先に提示しています。
「in the face of」の意味と使い方
「in the face of ~」は、「~に直面して」「~にもかかわらず」という意味を持つ熟語です。
例えば、「In the face of danger, he continued walking.」なら「危険に直面しても、彼は歩き続けた」という意味になります。
今回の文章では、「In the face of such provocation」は「そのような挑発に直面して」という意味になります。つまり、彼女が挑発を受けた状況が最初に説明されています。
「such provocation」はどのような構文なのか
「such」は「そのような」という意味の指示的な形容詞です。基本的には「such + 名詞」という形で使われます。
「such provocation」は「そのような挑発」という意味になります。ここでの「provocation」は名詞で、「挑発」「怒らせる行為」「刺激すること」を表しています。
「such」は特別な構文というより、後ろの名詞を強調する普通の使い方です。例えば、「such a difficult problem(そのような難しい問題)」や「such behavior(そのような行動)」と同じ形です。
英文全体の意味を分解して理解する
英文「In the face of such provocation it was hard to remain passive, but she succeeded.」を分解すると、以下のようになります。
In the face of such provocation=そのような挑発に直面して
it was hard to remain passive=受け身のままでいることは難しかった
but she succeeded=しかし彼女は成功した
直訳すると、「そのような挑発に直面して、消極的なままでいることは難しかったが、彼女は成功した」となります。
自然な日本語にすると、「それほど挑発される状況では、黙って受け身でいるのは難しかったが、彼女はそれを成し遂げた」というニュアンスになります。
「passive」と「passion」は別の単語
質問で混同しやすい「passive」と「passion」は、見た目が似ていますが意味はまったく異なります。
passiveは形容詞で、「受動的な」「消極的な」「自分から行動しない」という意味です。
一方、passionは名詞で、「情熱」「強い興味や愛情」という意味です。例えば、「My passion is music.」なら「私の情熱は音楽です」という意味になります。
語源的には関連がありますが、現代英語では別々の単語として扱います。passiveは「受け身」、passionは「情熱」と覚えると混乱しにくくなります。
「remain passive」の意味
「remain passive」は「受け身の状態であり続ける」という意味です。
remainは「~のままでいる」という動詞なので、「remain passive」で「消極的なままでいる」「何もしない状態を続ける」となります。
例えば、「He remained silent.」は「彼は黙ったままだった」、「She remained calm.」は「彼女は冷静なままだった」という意味になります。
まとめ
「In the face of such provocation it was hard to remain passive, but she succeeded.」の「In the face of such provocation」は倒置ではなく、文頭に置かれた副詞句です。
「such provocation」は「そのような挑発」という意味で、「such + 名詞」という一般的な形です。また、「passive」は「消極的な・受動的な」という意味で、「passion(情熱)」とは別の単語です。
英文を読むときは、単語の見た目だけで判断せず、文の役割や構造を見ることで、似た表現でも正確な意味を理解できるようになります。


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