lim(1-1/x)^xの極限の求め方|なぜ公式を使う必要があるのか

大学数学

「lim(1-1/x)^x(x→∞)」の極限を求める際に、なぜ自然対数の底eを使う公式が必要なのか、その理由を理解するために、詳細な解説を行います。この問題に関する疑問を解消し、正しい方法で極限を求めるステップを紹介します。

lim(1-1/x)^xの極限とは

まず、lim(1-1/x)^xという式の意味を理解することが大切です。この式は、xが無限大に近づくとき、(1 – 1/x)のx乗の値がどう変化するかを調べるものです。直感的に、(1 – 1/x)は1に近づき、そのx乗は1の無限乗であるため、答えが1になるのではないかと考えるかもしれません。

しかし、実際にはこの問題を直感的に解くことはできません。なぜなら、無限大に近づく際の微妙な変化を無視してしまっているからです。

自然対数の底eを使う理由

実際には、lim(1-1/x)^xの値を求めるために、自然対数の底eを使う必要があります。公式を用いる理由は、次のように説明できます。

まず、(1 – 1/x)^xという式は、自然対数の底eに関連している式であることが知られています。この式を解くためには、定義を使って式を適切に変形し、計算することが求められます。

直感と実際の計算の違い

「(1 – 1/x)が1に近づく」と考えた場合、確かにその結果が1になると予測するかもしれません。しかし、実際には、xが大きくなるにつれて、1 – 1/xは1に近づきながらも、微小な値の影響を残すため、そのx乗は単純に1になるわけではありません。

このような状況を正確に評価するためには、公式を適用する必要があり、eの公式を用いることで正確な答えを得ることができます。

eの公式による解法

具体的には、lim(1 – 1/x)^xの極限を求めるために、次の公式を使用します。

lim(1 – 1/x)^x = 1/e

この公式は、xが無限大に近づくときの極限を示しており、(1 – 1/x)^xの値はeの逆数、つまり1/eに収束することが分かります。

まとめ

lim(1 – 1/x)^xの極限を求める際、自然対数の底eを使う公式を使う理由は、xが無限大に近づく際の微小な変化を正確に捉えるためです。直感的には1に見えるかもしれませんが、実際にはeの公式を使うことで正しい極限を得ることができます。この解法を理解することで、他の類似の問題にも適切に対応できるようになります。

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