百人一首70番「いずくもおなじ」と「いずこもおなじ」はどちらが正しい?歌の原文と意味を解説

文学、古典

百人一首70番の歌に登場する「いずくもおなじ」と「いずこもおなじ」の違いは、百人一首を覚える際によく疑問に思われるポイントです。現代では「いずこ」という言葉の方が聞き慣れているため、どちらが正しいのか迷う人も少なくありません。

この記事では、百人一首70番の正式な表記、古語としての「いずく」と「いずこ」の違い、歌の意味や覚え方について詳しく解説します。

百人一首70番の歌の原文

百人一首70番は、平安時代の歌人である良暹法師(りょうぜんほうし)の歌です。

正式な歌は次のように表記されます。

「さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづくも同じ 秋の夕暮れ」

この歌は、秋の夕暮れの寂しさを感じて外へ出てみたものの、どこへ行っても同じように寂しいという心情を詠んだものです。

「いずくもおなじ」が正式な表現

百人一首70番の原文では「いづくも同じ」となっています。そのため、百人一首の答えとしては「いずくもおなじ」が正しい表記です。

「いづく」は古語で「どこ」という意味を持つ疑問語です。現代語の「どこ」にあたり、場所を尋ねたり、不特定の場所を表したりするときに使われました。

したがって、「いづくも同じ」は「どこも同じ」「どこへ行っても同じ」という意味になります。

「いずこもおなじ」は間違いなのか

「いずこもおなじ」という表現が完全な間違いというわけではありません。「いずこ」も古くから使われている言葉で、「どこ」という意味があります。

ただし、百人一首70番の歌として覚える場合は、原文に合わせて「いづくも同じ」とするのが適切です。

「いずこ」は後の時代にも使われ続けた言葉で、現代の文章や文学作品などでは見かけることがあります。そのため、意味としては通じますが、百人一首の暗記や試験では原文の表記を覚える必要があります。

「いづく」と「いづこ」の違い

「いづく」と「いづこ」は、どちらも「どこ」という意味を持つ古語です。しかし、使われる時代や表現の違いがあります。

言葉 意味 特徴
いづく どこ 古典文学でよく使われる表現
いづこ どこ 後世まで残った表現

古文では同じ意味の言葉が複数存在することが珍しくありません。「いづく」と「いづこ」もその一例で、どちらも場所を表す疑問語です。

しかし、和歌や古典作品では作者が使った表現を尊重するため、元の形を覚えることが大切です。

百人一首70番の歌の意味

この歌は、「寂しさを紛らわせるために住まいを出て、周囲を眺めてみた。しかし、どこを見ても同じように秋の夕暮れの寂しさを感じる」という意味です。

「いづくも同じ」という部分には、場所を変えても心の寂しさは変わらないという作者の感情が込められています。

単に景色を描写しているだけではなく、人間の心の状態によって世界の見え方が変わるという深い内容を持った歌です。

百人一首を覚えるときのポイント

百人一首では、似た意味の言葉でも原文と違う表現で覚えてしまうと間違いになることがあります。

「いずく」「いずこ」のように現代でも使われる言葉に近いものは特に混同しやすいため、歌全体の形で覚えることがおすすめです。

「いづくも同じ 秋の夕暮れ」という最後の印象的な部分までセットで覚えると、正しい表現を思い出しやすくなります。

まとめ

百人一首70番の歌では「いずくもおなじ(いづくも同じ)」が正式な表記です。

「いずこもおなじ」も意味としては通じますが、百人一首の原文や暗記では「いづく」を使うのが正解です。

「いづく」と「いづこ」はどちらも「どこ」という意味の古語ですが、古典作品では作者が用いた表現を大切にすることが重要です。

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