ボイジャー1号・2号は1977年に打ち上げられ、現在も太陽系の外を飛び続けています。数十年にわたって動作し続けていることから「劣化しないのか?」という疑問が生まれますが、実際には地上の機械とは異なる形でゆっくりと状態が変化しています。
ボイジャー1号・2号とはどのような探査機か
ボイジャー1号と2号は、外惑星探査とその先の宇宙空間の観測を目的としてNASAが打ち上げた無人探査機です。
木星・土星などの観測を終えた後も太陽系外へ向かい、現在は星間空間を航行しています。
地球との通信を続けながら、極めて長寿命な宇宙機として運用されています。
宇宙空間ではなぜ「劣化しにくい」と言われるのか
宇宙空間は酸素や水分がほとんど存在しないため、地上で起きるような錆びや腐食は起こりません。
そのため金属の化学的な劣化は非常に遅く進みます。
ただし「完全に劣化しない」という意味ではありません。
実際に起きている劣化やトラブル
長期間の宇宙放射線により電子部品は徐々にダメージを受けています。
電源として使われている放射性同位体電池(RTG)も年々出力が低下しています。
そのため一部の機器はすでに停止しており、機能は段階的に失われています。
ボイジャーが今も動き続けられる理由
設計段階から極限環境を想定し、冗長性の高いシステムが採用されています。
また必要最低限の機能だけを維持することで電力消費を抑えています。
これにより完全停止ではなく「機能縮小しながら稼働」を続けています。
今後どうなるのか
電源が枯渇すると通信や観測機能は順次停止していきます。
最終的には静かに宇宙空間を漂う物体になると考えられています。
ただしそれでも数万年単位で宇宙を旅し続ける可能性があります。
まとめ
ボイジャー1号・2号は宇宙環境によって地上のような急激な劣化は起きませんが、放射線や電源の低下によって確実に性能は失われています。
それでも数十年にわたり動き続けているのは、宇宙用に徹底して設計された特別な構造と運用方法によるものです。
「劣化しない」のではなく「非常にゆっくりと機能が失われている」と理解するのが実態に近いと言えます。


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