a^{1/2} + b^{1/2} + c^{1/2} + d^{1/2} + e^{1/2} が有理数になる条件とその証明

大学数学

問題として、a^{1/2} + b^{1/2} + c^{1/2} + d^{1/2} + e^{1/2} が有理数になる有理数a, b, c, d, e の一般解を求め、またその必要十分条件を証明する問題があります。この記事では、高校生でも理解できるようにこの問題の解法と証明を詳しく解説します。

問題の理解

問題では、式 a^{1/2} + b^{1/2} + c^{1/2} + d^{1/2} + e^{1/2} が有理数になるような有理数 a, b, c, d, e を求めることが求められています。この問題の鍵は、平方根の和が有理数である条件を理解することにあります。

まず、a, b, c, d, e のそれぞれの平方根が有理数であるならば、それらの和も有理数になります。しかし、逆にこれらの平方根が有理数でない場合、和が有理数になることはありません。これを踏まえて、問題を解いていきます。

平方根が有理数になるための条件

まず、a^{1/2} が有理数であるための条件について考えます。a^{1/2} が有理数であるためには、a が完全平方数でなければなりません。つまり、a = n^2 (n は整数) という形で表すことができる必要があります。同様に、b, c, d, e についてもそれぞれ完全平方数であることが求められます。

このため、a, b, c, d, e のすべてが完全平方数でなければならないことがわかります。完全平方数であるという条件は、高校数学で学ぶ基本的な性質の一つです。

必要十分条件の証明

次に、a, b, c, d, e がすべて完全平方数であれば、a^{1/2} + b^{1/2} + c^{1/2} + d^{1/2} + e^{1/2} が有理数になることを証明します。

仮に a = x^2, b = y^2, c = z^2, d = w^2, e = v^2 とすると、a^{1/2} + b^{1/2} + c^{1/2} + d^{1/2} + e^{1/2} は x + y + z + w + v という形になります。これは明らかに有理数の和です。

逆に、a^{1/2} + b^{1/2} + c^{1/2} + d^{1/2} + e^{1/2} が有理数であれば、a, b, c, d, e のいずれかが完全平方数である必要があります。このことを証明するためには、a, b, c, d, e の各平方根が有理数でなければならないという性質を用います。

実例と応用

具体的な例として、a = 1, b = 4, c = 9, d = 16, e = 25 の場合を考えます。この場合、a^{1/2} = 1, b^{1/2} = 2, c^{1/2} = 3, d^{1/2} = 4, e^{1/2} = 5 となり、その和は 1 + 2 + 3 + 4 + 5 = 15 という有理数になります。

また、他の例として、a = 2, b = 3, c = 5, d = 7, e = 11 の場合を考えると、a^{1/2}, b^{1/2}, c^{1/2}, d^{1/2}, e^{1/2} は有理数ではないため、その和も有理数にはなりません。

まとめ

a^{1/2} + b^{1/2} + c^{1/2} + d^{1/2} + e^{1/2} が有理数になるためには、a, b, c, d, e のすべてが完全平方数でなければならないという結論が得られます。この問題を解くためには、平方根が有理数になる条件を理解し、実際に計算していくことが重要です。

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