古文で使われる接続助詞「に」は、基本的に動詞・形容詞などの連体形や連用形に接続して、理由・対象・条件などを示す役割を持ちます。しかし、ク活用名詞化された語に対しても一定の条件で「に」が働くことがあります。
「に」の基本的用法
「に」は連体形に接続して、原因・理由・目的を示す場合があります。たとえば、「逢はず夢に逢ふ」の場合、現実に逢えない理由として「夢に逢ふ」という内容が接続されています。
この用法は動詞・形容詞・助動詞などの連体形が対象であることが多いですが、名詞化されたク活用語にも拡張して用いられることがあります。
ク活用名詞化語への適用
動詞の連用形に「く」をつけて名詞化した語、いわゆるク活用名詞化語(例:「悲しく」「嬉しく」→名詞化して「悲しくのこと」「嬉しくのこと」)に対しても、「に」が接続して理由・対象・目的を示すことが可能です。
たとえば、「悲しくに思ふ」「嬉しくに言ふ」のように用いることで、名詞化された感情や状態に対する接続を表現できます。現代語的に解釈すると「〜という理由で」「〜という状態で」というニュアンスです。
まとめ
結論として、古文の接続助詞「に」は連体形接続が基本ですが、ク活用名詞化語に対しても働く場合があります。このとき、「に」は名詞化された語に対して理由・対象・目的を示す機能を果たし、文全体の意味を補助します。したがって、質問の例文においても「に」の理解は、連体形だけでなくク活用名詞化語にも適用可能と考えられます。

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