数学における極限計算は、関数が特定の点に近づくときの挙動を理解するための重要なツールです。ここでは、極限 lim[x→0] (sinx - arctanx)/(x^3)
を求める方法について詳しく解説します。
問題の設定とアプローチ
問題は、lim[x→0] (sinx - arctanx)/(x^3)
を解くことです。まず、xが0に近づくとき、分子の sin(x)
と arctan(x)
は共に0に近づきます。しかし、x^3は0に近づく際に非常に小さくなります。このため、極限を求めるにはこれらの項を適切に扱う必要があります。
テイラー展開を用いる
まず、sin(x)
と arctan(x)
のテイラー展開を使用して、xが0に近づく挙動をより詳しく解析します。
sin(x)
のテイラー展開は次のようになります。
sin(x) = x - x^3/6 + O(x^5)
同様に、arctan(x)
のテイラー展開は。
arctan(x) = x - x^3/3 + O(x^5)
これらの展開を用いて、分子を次のように近似します。
sin(x) - arctan(x) = (x - x^3/6) - (x - x^3/3) = x^3/6 + O(x^5)
極限の計算
次に、この近似結果を元に極限を計算します。
分子が x^3/6
に近似できるので、式は次のようになります。
(x^3/6)/(x^3) = 1/6
したがって、極限は次のように求まります。
lim[x→0] (sinx - arctanx)/(x^3) = 1/6
まとめ
この問題は、sin(x)
と arctan(x)
のテイラー展開を使用して解決しました。これにより、xが0に近づくときの挙動を近似し、最終的に極限を求めることができました。答えは 1/6
です。
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