高圧受電設備におけるDSからの復電手順の理由と安全性の解説

工学

高圧受電設備の復電手順は、設備の安全性や過電流防止、接地条件などを考慮して定められています。特に、PAS入ではなくDS入から復電を始める手順には理由があります。

設備構成と復電順序の理解

ご質問の設備構成は「電力会社PAS⇒構内PAS⇒DS⇒VCB⇒LBS⇒TR」となっています。保安規定に記載された復電順序は「DS入⇒電力会社PAS入⇒構内PAS⇒VCB入」です。

DS(配電スイッチ)は、構内の各回路を分離・遮断する機能を持ち、各トランスや負荷の状態を確認しながら安全に電力を投入できます。

DS入から復電する理由

1. 安全確保: DS入から順に復電することで、各区間やトランスに異常がないか確認しながら電源を投入でき、短絡や過電流事故のリスクを低減します。

2. トランス保護: 高圧ケーブル70mや複数トランス(合計1,500kVA)を抱える場合、PASから直接投入すると突入電流が大きく、トランスやスイッチの損傷につながる可能性があります。

3. 負荷制御: 常時使用500kVAに対して全容量1,500kVAのトランスを段階的に通電することで、負荷バランスを調整しやすくなります。

PAS入からではなくDS入からの安全性

PASは電力会社側のスイッチであり、大容量電流が一気に流れる可能性があります。DS入を先に閉じることで、構内の保護装置やブレーカの状態を確認したうえでPAS入を行い、突入電流やトラブルを抑制できます。

まとめ

高圧受電設備の復電手順でDS入から始めるのは、設備と人員の安全確保、突入電流の抑制、負荷バランス調整のためです。PAS入から直接投入するよりも、段階的な復電が推奨されており、保安規定に従うことが重要です。

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