古文の活用についての疑問で、特に「さる」という動詞の活用について質問がありました。例えば、「さる+ず」で「さらず」となるのはラ行四段活用ですが、「さる+ず」で「されず」とならない理由についての質問です。今回は、この違いを詳しく解説していきます。
「さる」の活用: ラ行四段活用と下二段活用の違い
「さる」という動詞は、古典文学においてよく使われる動詞で、現代語においては「去る」や「避る」といった意味で使われます。この動詞の活用について、質問者は「さる+ず」で「されず」とならない理由を尋ねています。
「さる」という動詞はラ行四段活用の動詞です。そのため、助動詞「ず」をつけると、「さらず」となります。これは、ラ行四段活用の動詞が「さる」という形から派生し、活用が「さら」「さる」「さるる」「さるれ」「さらず」などに変化するためです。つまり、ラ行四段活用の動詞においては「されず」ではなく「さらず」となるのです。
「頼む」の活用: マ行四段活用とマ行下二段活用
質問者が挙げた例「頼む」についても、活用が四段活用と下二段活用の二通りあります。「頼む」は基本的にはマ行四段活用の動詞で、これは「頼ま」「頼む」「頼むる」「頼むれ」などの形に活用します。しかし、場合によっては、下二段活用の形が現れることもあります。このように、一部の動詞はその活用形にバリエーションを持つことがあります。
「頼む」の場合、四段活用と下二段活用の両方が考えられるのは、古典文学や詩の中で使われることが多いためです。これに対して、「さる」の場合、活用はラ行四段活用に限定され、「されず」という形は存在しないというわけです。
活用の違い: 古語の特徴
古文の動詞活用には、現代日本語では考えられないような活用パターンが存在します。例えば、ラ行四段活用の動詞においては、「さらず」といった形に変化するため、「されず」にはならないのです。このような活用の違いを理解することで、古文をより深く理解することができます。
また、下二段活用や四段活用の違いも、動詞の語源や使われ方に関わるため、単純に覚えるだけでなく、その背景にある言語の進化についても理解を深めることが大切です。
まとめ
「さる」という動詞はラ行四段活用の動詞であり、その活用は「さらず」となります。一方で、「頼む」のように四段活用と下二段活用が並存する場合もありますが、これは動詞の使われ方や文脈に依存します。古文の活用は現代語とは異なる規則があるため、活用形の理解には深い知識が必要です。
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