「忘れてもいいけど、見失うのが怖い」という感覚について – ストック癖と安心感の心理

心理学

「忘れてもいいけど、見失うのが怖い」という感覚は、近年多くの人々が共感できるものではないでしょうか。ネット上で情報や画像を保存することは一見些細な行動に思えますが、実は心理的な安心感を求める行動の一部とも言えます。この感覚がどのように形成されるのか、そしてなぜ人々が「探せば絶対にある状態」に依存するのかについて探ってみましょう。

1. ストック癖と記憶の安心感

「見返したい時に、そこに絶対にある」という安心感は、記憶や過去の経験を大切にしたいという感情の表れです。日々忙しい生活の中で、「もしもの時」に備えることで心の中に確実性をもたらすことができます。保存する行為は無意識的に、未来に向けた「確実な記録」を求める心理が影響しているとも言えるでしょう。

2. 物を保存することで得られる安心感

保存した物に対しては「いつでも取り出せる」という確証が欲しいという思いが強く、特に貴重だと感じる画像やキャラクター、情報などを保存する手が止まらなくなるのです。この安心感は、予期しない不安や不確実性を回避するための心理的な防御機能として機能しています。

3. インターネットにおける「消失」の恐怖

インターネット上では情報や画像が流動的であるため、「探して見つからない状況」の恐怖が増します。お気に入りの画像や大切にしたコンテンツが二度と手に入らない可能性があるため、その危機感が保存の衝動を強めることになります。この「消失」の恐怖は、デジタル空間での物理的な保存方法を選ぶことで、心の中で安心感を得ようとする自然な反応です。

4. 「探せば絶対にある」状態への依存

現代のネット社会では、ほとんどの情報やコンテンツがオンラインで手に入るという確信があります。そのため、「探せば絶対にある」という状態に依存してしまうことがあります。これは、物理的に手に入れられない状況に対する心理的な反発であり、デジタル空間での保存が心の安定をもたらしているのです。

まとめ

「見返したい時に、そこに絶対にある」という感覚は、安心感や確実性を求める人間の本能的な反応に起因しています。ストック癖や保存行動は、未来に向けた準備として心の安定を求める一環です。このような感覚は、デジタル社会における「消失」や「取り戻せないこと」への不安に起因しており、今後も多くの人が共感できる心理状態であり続けるでしょう。

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