転んだときや強くぶつけたとき、「痛すぎて気持ち悪くなる」「吐きそうになる」という経験をしたことはありませんか?これは気のせいではなく、体の防御反応のひとつです。本記事では、強い痛みと吐き気の関係を医学的な視点からわかりやすく解説します。
強い痛みは自律神経を刺激する
痛みは神経を通じて脳に伝わりますが、強い痛みは自律神経にも影響を与えます。
特に副交感神経が過剰に働くと、血圧低下や吐き気を引き起こすことがあります。
これを「迷走神経反射(血管迷走神経反射)」と呼びます。
迷走神経反射とは何か
迷走神経は心臓や胃腸の働きを調整する神経です。
強い痛みや恐怖、ストレスを感じたときに急激に刺激されることがあります。
血圧が下がり、めまい・冷や汗・吐き気が起こるのが特徴です。
場合によっては一時的に失神することもあります。
なぜ吐き気まで起こるのか
脳には「嘔吐中枢」という吐き気を司る部位があります。
強い痛みの信号は、この嘔吐中枢にも影響を与えます。
また、血圧低下により脳への血流が一時的に減ることも気持ち悪さの原因になります。
具体的な例
・骨折や強打で顔面蒼白になる
・採血で気分が悪くなる
・スポーツ中の激痛で吐きそうになる
これらはすべて、強い刺激による自律神経の反応です。
体が「危険だ」と判断したときの防御反応とも言えます。
危険なケースはある?
通常は一時的な反応で自然に回復します。
しかし、強い頭部打撲後の吐き気や意識障害がある場合は注意が必要です。
その場合は速やかに医療機関を受診してください。
まとめ
痛すぎて気持ち悪くなるのは、自律神経と迷走神経反射による正常な生理反応です。
強い痛みが脳や血圧調整に影響し、吐き気やめまいを引き起こします。
多くは一時的ですが、症状が強い場合や長引く場合は医療機関への相談が安心です。


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