2次方程式の解の公式を導出する方法

高校数学

高校数学で学ぶ2次方程式の解の公式は、多くの学生にとって必須の知識ですが、その導出方法を理解することで、式の意味や計算の仕組みがより深く理解できます。この記事では、2次方程式ax² + bx + c = 0の解法の公式x = (-b ± √(b² – 4ac)) / 2aの導出過程について、わかりやすく説明します。

2次方程式の基本的な形

まず、2次方程式の基本的な形を見てみましょう。一般的な2次方程式は次のように表されます。

ax² + bx + c = 0

ここで、a、b、cは定数であり、xは未知数です。この方程式を解くためには、xの値を求める必要があります。

解の公式の導出方法

解の公式を導出するために、まず「平方完成」を使います。平方完成とは、式を完全な平方の形に変形することです。これにより、方程式を簡単に解けるようにします。

1. まず、方程式ax² + bx + c = 0の両辺をaで割ります。そうすると、次のようになります。

x² + (b/a)x + c/a = 0

2. 次に、x²の係数を1にするために、x²の項をそのままにし、(b/a)xを整理します。この段階では、xの係数が(b/a)であることに注意します。

平方完成のステップ

3. 次に、(b/a)xの項を平方完成します。x² + (b/a)xを完全な平方にするために、(b/2a)²を足し引きします。これを行うことで、次のように変形できます。

x² + (b/a)x + (b/2a)² = (b/2a)² – c/a

4. ここで、左辺は完全な平方となりますので、次のように書き換えられます。

(x + b/2a)² = (b/2a)² – c/a

解の公式の最終形

5. 次に、右辺の計算を行い、さらにxを求めるために平方根を取ります。

x + b/2a = ±√[(b/2a)² – c/a]

6. 最後に、xを求めるためにb/2aを移項して、次のようになります。

x = -b/2a ± √(b² – 4ac) / 2a

これが2次方程式の解の公式です。x = (-b ± √(b² – 4ac)) / 2a。

実際の例を使って解く

実際に、具体的な数字を使って解の公式を使ってみましょう。例えば、次のような2次方程式を考えます。

2x² + 4x – 6 = 0

ここで、a = 2、b = 4、c = -6です。この値を解の公式に代入します。

x = (-4 ± √(4² – 4×2×(-6))) / 2×2

計算すると。

x = (-4 ± √(16 + 48)) / 4 = (-4 ± √64) / 4 = (-4 ± 8) / 4

したがって、x = 1またはx = -3となります。

まとめ

2次方程式の解の公式は、平方完成を使って導き出されます。この公式を使うことで、2次方程式の解を迅速かつ正確に求めることができます。解の公式の導出過程を理解することは、数学の基礎をしっかりと身につけるために重要です。

実際に例題を解くことを通じて、解の公式をしっかりと理解し、自分で問題を解けるようになりましょう。

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