裸圧着端子と絶縁被覆端子の違いと強度に与える影響

工学

電気工事で使用される端子には、裸圧着端子と絶縁被覆端子という2種類があります。これらの端子は、それぞれに異なる特徴を持ち、ケーブルの被覆をどう扱うかによって、引っ張りや振動に対する強度が異なります。本記事では、裸圧着端子と絶縁被覆端子の違いと、それぞれがどのように引っ張りや振動に強いかについて解説します。

裸圧着端子と絶縁被覆端子の基本的な違い

まず、裸圧着端子と絶縁被覆端子の基本的な違いを理解することが重要です。

  • 裸圧着端子: ケーブルの導線部分のみを圧着し、被覆部分は圧着しません。このため、端子の部分とケーブルの被覆が直接接触せず、接続部分の可動性が高いです。
  • 絶縁被覆端子: ケーブルの導線部分とその被覆部分も一緒に圧着する端子です。この構造により、被覆が圧着されるため、ケーブルが外れにくく、振動や引っ張りに強くなります。

引っ張りや振動に強いのはどちらか?

ケーブルに引っ張りや振動が加わった場合、絶縁被覆端子のほうが強度が高いとされています。なぜなら、絶縁被覆端子はケーブルの被覆部分までしっかりと圧着されるため、端子の取り付け部分がより安定します。

対して、裸圧着端子は導線部分だけに圧着するため、ケーブルの被覆が自由に動きやすく、引っ張りや振動によって端子とケーブルが外れるリスクが高くなります。特に振動が多い場所や、ケーブルが頻繁に引っ張られるような状況では、絶縁被覆端子の方が信頼性が高いといえるでしょう。

実際の使用例とメリット

実際の使用例を見てみましょう。

  • 絶縁被覆端子: 工業機器や自動車の配線など、振動や引っ張りの多い環境で使用されることが多いです。これにより、端子の脱落や接触不良を防ぎ、長期間安定した接続が保たれます。
  • 裸圧着端子: 一方で、軽作業の配線や固定された環境で使用されることが一般的です。振動や引っ張りが少ない場合には、裸圧着端子でも問題なく機能します。

まとめ

裸圧着端子と絶縁被覆端子は、それぞれ異なる特徴を持ちますが、振動や引っ張りに強いのは絶縁被覆端子です。ケーブルの被覆を一緒に圧着することで、接続部分がより安定し、外れにくくなります。逆に、裸圧着端子はケーブルの自由な動きが許容されるため、引っ張りや振動に弱いといえます。使用する環境に応じて、適切な端子を選ぶことが重要です。

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