減速機のトルク計算について理解することは、特に機械工学や電気工学の分野で非常に重要です。この記事では、モーターの定格トルクから減速機の出力トルクを計算し、その120%という結果が意味するところについて解説します。
モーター定格トルクの計算
まず、モーターの定格トルクを計算します。モーターの出力トルクは、モーターの出力(kW)と回転数(rpm)から計算できます。式は次の通りです。
定格トルク = (モーター出力 × 9550) ÷ 回転数(rpm)
この場合、7.5kWのモーター(4P、60Hz)であれば、次の計算になります。
定格トルク = (7.5 × 9550) ÷ 1800 = 39.79[Nm]
減速機の理論起動効率
減速機には効率があるため、その出力トルクを計算する際には、効率を考慮する必要があります。この場合、理論的な起動効率が66.5%とされています。効率を考慮して、発揮する出力トルクは次のように計算します。
発揮する出力トルク = 39.79[Nm] × 60 × 0.665 = 1587.6[Nm]
常用トルクとの比較
次に、常用トルク(195.6[kgfm] ≒ 1916.9[Nm])と計算した発揮出力トルク(1587.6[Nm])を比較します。常用トルクが発揮トルクの120%にあたる場合、次のように計算されます。
1916.9[Nm] ÷ 1587.6[Nm] = 1.20 = 120%
120%の意味
この120%という数字は、常用トルクが減速機の理論的な出力トルクを超えていることを示しています。つまり、現在の負荷(常用トルク)が減速機の許容範囲を超えている可能性があり、過負荷状態であることを意味します。この場合、減速機やモーターの故障を防ぐためには、負荷の管理が必要です。
まとめ
減速機のトルク計算において、120%という値は、常用トルクが理論的な出力トルクを超えていることを示し、機械の運転における過負荷のリスクを示唆します。したがって、機器の長寿命と安全性を保つためには、適切な負荷管理と運転条件の見直しが求められます。


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