犬の子宮蓄膿症は、発情後の「黄体期」に子宮内で膿が溜まる病気です。この病気がどのようにして発症し、なぜ黄体期に菌が繁殖して膿がたまるのかについて、詳しく解説します。
1. 子宮蓄膿症とは?
子宮蓄膿症は、犬の子宮内に膿が溜まる病気です。発情後の黄体期に子宮内が閉塞し、細菌が繁殖することで膿が蓄積します。この病気は、未避妊の雌犬によく見られる疾患で、早期に発見し治療しないと命に関わる危険性もあります。
子宮蓄膿症は、子宮内に膿がたまることで腫れや感染を引き起こし、最終的には子宮が破裂することもあります。適切な治療が必要です。
2. 黄体期と子宮内での変化
犬の発情サイクルには、発情期、黄体期、休止期の3つの主要な段階があります。黄体期は、排卵後から次の発情が始まるまでの期間で、妊娠していない場合、黄体というホルモンを分泌し続けます。このホルモンは子宮内膜を厚くし、受精卵が着床しやすい環境を整える役割を担っています。
しかし、妊娠しない場合、このホルモンが長時間分泌されることで、子宮内に細菌が繁殖しやすい環境が作られ、結果的に子宮蓄膿症を引き起こす原因となります。
3. なぜ菌が繁殖するのか?
黄体期の間、ホルモンの影響で子宮内膜が厚くなり、血液供給が増えます。この時期、子宮内は本来、受精卵が着床できるように準備されているため、細菌の繁殖を防ぐ自然なメカニズムが弱まります。
さらに、発情後のホルモンの影響で子宮の免疫機能が低下し、細菌に対して防御が弱くなります。その結果、子宮内で細菌が繁殖し、膿が溜まり、最終的に子宮蓄膿症が発症します。
4. 子宮蓄膿症の症状と診断方法
子宮蓄膿症の主な症状には、食欲不振、元気がない、嘔吐、頻繁な排尿、膿が漏れ出すなどがあります。症状が進行すると、発熱や腹部膨満などが見られることもあります。
診断には、血液検査や尿検査、エコー検査が用いられます。エコー検査では、子宮の膨張や膿の蓄積が確認できるため、確定診断に役立ちます。
5. まとめ
犬の子宮蓄膿症は、発情後の黄体期にホルモンの影響で子宮内の免疫が低下し、細菌が繁殖して膿が溜まる病気です。早期の発見と治療が重要で、適切な治療が行われない場合、命に関わることもあります。犬の健康を守るためには、定期的な健康チェックと、避妊手術を検討することが大切です。


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