冬をテーマにした五言絶句の漢詩創作例とその解説

文学、古典

高一の漢詩創作の課題として、「冬」というテーマで五言絶句を作成することが求められました。今回は、冬の情景を表現するために、五言絶句の形式で詩を作り、その返り点、書き下し文、訳をつけて解説します。

1. 漢詩の例:冬

冬風寒し,白雪落。
山川寂寞,鳥無行。
月明光照,夜長寂。
心静如水,夢悠然。

2. 返り点

冬風寒し,白雪落。
山川寂寞,鳥無行。
月明光照,夜長寂。
心静如水,夢悠然。

3. 書き下し文

冬風寒し,白雪落つ。
山川寂寞として,鳥行うことなし。
月明かに光を照らし,夜長し。
心静かにして水の如く,夢悠然たり。

4. 訳

冬の風は冷たく、白い雪が静かに降り積もる。
山や川は寂しく、鳥の姿も見当たらない。
月の光が明るく夜を照らし、その夜は長く感じられる。
心は静かで水のように澄んでおり、夢もまた静かに悠々としている。

5. まとめ

この五言絶句では、冬の冷たさや静けさ、自然の美しさを表現しました。五言絶句は簡潔ながらも深い意味を持つ表現が可能な形式であり、季節や感情をしっかりと表現するための重要な手段です。返り点や書き下し文を正確に理解し、詩の意味を深めることで、より豊かな表現が可能になります。

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