腕を曲げるとき、こぶができる側の筋肉(A)が縮み、反対側の筋肉(B)が緩むという現象があります。このとき、Bの筋肉が「緩む」とはどういう意味なのか、またなぜそう表現されるのかについて解説します。
筋肉の役割と働き
腕を曲げる動作では、筋肉が協力して働きます。曲げる動作を行うには、主に二の腕の「上腕二頭筋」が収縮して肘を曲げます。これに対して、肘を伸ばす動作を担当するのが「上腕三頭筋」です。Aが縮むというのは、上腕二頭筋が収縮して力を発揮することを指し、Bが緩むというのは、上腕三頭筋が力を緩めて動きを許可することを意味します。
なぜ「緩む」と表現するのか
「緩む」という言葉は、筋肉が収縮していない状態、すなわちリラックスしている状態を指すため、伸びている状態とは少し異なります。筋肉は常に何らかの緊張状態にありますが、腕を曲げるとき、上腕三頭筋はその役目を果たす必要がなくなり、緩んで収縮しない状態になります。
筋肉の収縮と弛緩のバランス
筋肉の収縮と弛緩(緩むこと)は、運動時の協調性に欠かせません。腕を曲げるとき、上腕二頭筋は収縮して力を発揮し、同時に上腕三頭筋はその動作を妨げないように緩んでいます。これはバランスを取るために重要な働きで、どちらかの筋肉が過度に緊張してしまうと、腕をスムーズに曲げることができなくなります。
まとめ
腕を曲げる際に「Aが縮み、Bが緩む」という表現は、筋肉の協調的な動きによるものです。Aが縮むことは上腕二頭筋が収縮していることを意味し、Bが緩むことは上腕三頭筋がリラックスしている状態を指します。このように、筋肉は相互に作用し、スムーズな動作を実現しています。


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