「いとこの親の兄弟の子供」は何親等？正しい呼び方と家系図での考え方を解説

親戚関係を説明しようとすると、「いとこの親の兄弟の子供」のように言葉が複雑になり、呼び方が分からなくなることがあります。本記事では、日本語の親族呼称の考え方を整理しながら、その関係性が自分から見て何と呼ばれるのかを、具体例を交えて解説します。

まず「いとこ」の関係を整理する

「いとこ」とは、自分の親の兄弟姉妹の子供を指します。つまり、祖父母を共通の先祖に持つ同世代の親族です。

この時点で、自分といとこは同じ世代に位置しており、法律上も一般的な会話上も明確に定義された関係です。

次に、「いとこの親」は自分の親の兄弟姉妹、つまり自分にとっての「おじ・おば」にあたります。その「兄弟」ということは、自分の親、もしくは別のおじ・おばになります。

つまり、「いとこの親の兄弟」とは、自分の親または別のおじ・おばを指すことになり、世代としては親世代に位置します。

問題の「いとこの親の兄弟の子供」は、そのおじ・おばの子供です。これは結果的に、自分の親の兄弟姉妹の子供という関係になります。

したがって、自分から見た呼び方は「いとこ」が正解になります。回りくどい表現ですが、親族関係をたどると、最終的には通常のいとこ関係に戻ります。

このような疑問が生じやすい理由は、途中で「いとこ」という基準点を挟んで考えてしまうためです。親族関係は常に「自分」を起点に世代を整理すると分かりやすくなります。

一度家系図を紙に書き出し、祖父母→親→自分という縦の流れで確認すると、関係性が自然に整理できます。

なお、「いとこの子供」であれば「いとこ甥・いとこ姪」や、口語では「はとこ」と呼ばれることがありますが、本件とは異なります。

今回のケースは世代がずれていないため、「はとこ」や「またいとこ」には該当しません。

「いとこの親の兄弟の子供」は、一見すると複雑に感じますが、関係を整理すると自分から見て「いとこ」にあたります。

親族関係は、必ず自分を基準に世代と親の兄弟関係をたどることで、正しい呼び方にたどり着くことができます。迷ったときは、家系図を書いて確認するのがおすすめです。