ポンプに使用されるメカニカルシールは、ポンプの軸とハウジングの間で液体の漏れを防止する重要な部品です。本記事では、メカニカルシールにおけるセットプレートの役割と、全軸動および半軸動について解説します。
メカニカルシールの基本的な役割
メカニカルシールは、ポンプやコンプレッサーの回転部分と固定部分の間に取り付けられ、流体の漏れを防ぐ役割を担っています。このシールは、摩擦を最小限に抑えつつ、流体を密閉するために重要な機能を果たします。
セットプレートの役割
セットプレートは、メカニカルシールの一部で、シール面における圧力を均等に分布させる役割を持っています。この部品は、シールの摩耗や変形を防ぎ、シール性能を長期間維持するために重要です。また、セットプレートはシールの動作において軸の位置を正確に保つための支えにもなります。
全軸動と半軸動の違い
全軸動とは、ポンプの回転軸全体が動く動作を指します。これに対し、半軸動はシールの一部、つまりシール面の一部分が動く動作を指します。半軸動の動作は、通常、シールの中心軸周りで発生しますが、具体的にはどちらが「継手側」「軸端側」にあたるのかを理解することが重要です。
軸端側と継手側の理解
「軸端側」とは、ポンプの回転軸が外部と接続する端を指し、「継手側」は通常、ポンプと配管が接続される部分を指します。半軸動は、シール部品がこの継手側または軸端側で動く場合に発生します。ポンプの設計によって、この動作は異なる場合があるため、個々の設計に基づいた理解が必要です。
まとめ
メカニカルシールはポンプの重要な部品であり、セットプレートがその機能を支える重要な役割を果たしています。また、全軸動と半軸動の違いを理解し、それぞれがポンプのどの部分で発生するのかを知ることは、ポンプの性能を理解し、メンテナンスや修理の際に役立ちます。


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