2022年3月、NASAはハッブル宇宙望遠鏡を使って280億光年離れた恒星を観測したと発表しました。このニュースを聞いて、宇宙の膨張と光速に関する理解が混乱する人も多いのではないでしょうか。特に、宇宙誕生から138億年経過していることを考慮すると、そのような距離の恒星が観測可能なのは不思議に思えます。本記事では、この問題を解説し、なぜこの恒星が観測可能だったのかを説明します。
宇宙の膨張と光の速度
宇宙は膨張し続けており、その膨張速度は時間と共に変化します。ビッグバンから約138億年が経過した現在でも、宇宙は膨張し続けており、その膨張速度は光速を超えている領域もあります。しかし、これが意味するのは、物体が光速を超えて遠ざかっているのではなく、空間そのものが膨張しているということです。したがって、距離が広がることがあっても、光自体の速度は超えません。
280億光年の恒星とその観測
ハッブル宇宙望遠鏡が観測した280億光年離れた恒星は、非常に遠く、また非常に早い速度で遠ざかっている可能性があります。しかし、重要なのは、これが宇宙膨張によるものだという点です。宇宙膨張によって、遠くの天体は私たちから見てどんどん離れていきますが、それらの天体が光速を超えるわけではなく、単に空間が膨張しているために私たちとの距離が増しているのです。
この観測ができたのは、光がその距離に到達するまでの時間ではなく、宇宙膨張の影響によって距離が変わったためです。つまり、最初に光が放たれた時の距離はそれほど遠くなかったが、空間の膨張によってその後膨れ上がり、現在では280億光年離れたことになります。
宇宙膨張と観測の関係
宇宙膨張の影響を受けて、私たちは非常に遠くの天体を観測できるようになっています。これは、膨張した空間が光を引き寄せるように働くためです。つまり、宇宙膨張によって光の到達距離が伸び、私たちが観測可能な範囲が広がるのです。したがって、280億光年という距離が観測できたのは、単に膨張した空間がその光を私たちに届けたからです。
光速を超えて遠ざかるわけではないという点を理解することが重要です。この現象は、宇宙膨張によるものです。
まとめ:宇宙膨張の理解がカギ
ハッブル宇宙望遠鏡で観測された280億光年離れた恒星の問題は、宇宙膨張の影響によるものです。宇宙膨張により、遠くの天体は私たちからどんどん遠ざかっているように見えますが、これは空間そのものの膨張によるものであり、光速を超えることはありません。このことを理解することで、宇宙の膨張と天体観測の仕組みが明確になります。


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