立面図を描く際、同じ敷地内に複数の建物がある場合、どのように描くべきか迷うことがあります。特に、建物が少し重なり合っている場合や、敷地全体の特徴を反映させたい場合、どのようにアプローチするべきでしょうか。この記事では、敷地単位と建物単位での立面図の描き方について解説します。
立面図の基本的な描き方
立面図は、建物を外側から見た姿を表現するもので、建物の外観や形状、窓の配置、屋根の形などを示します。通常、立面図は建物ごとに描かれますが、敷地内に複数の建物がある場合、その配置や相互関係を示すこともあります。
基本的には、建物単位で立面図を描くことが多いですが、敷地全体を見せるために敷地単位で描く場合もあります。この場合、建物間の空間や景観の流れを意識して描くことが大切です。
敷地全体を描く場合
敷地内に複数の建物がある場合、特にそれらが噴水などで繋がっている場合、敷地全体を描くことでその空間の繋がりを表現することができます。建物が重なってしまう場合でも、どの建物がどの位置にあるかを明確に示すために、敷地全体の立面図を描くことは有効です。
敷地全体の立面図では、建物の配置だけでなく、周辺の風景や空間の使い方にも焦点を当てることができます。噴水や庭園、歩道など、敷地内の要素がどのように繋がり、建物がそれにどう関わるのかを示すことができます。
建物単位で描く場合
一方、建物単位で立面図を描く場合は、個々の建物の外観や詳細に焦点を当てることができます。建物ごとに特徴をしっかりと描き、個別のデザインや構造、材料などを明示することができます。
特に、建物が複数ある場合、その個別の立面図を描くことによって、各建物の特色をより詳細に表現できます。ただし、敷地全体の調和を示すためには、建物単位の立面図に加えて、敷地全体の配置を示す図面を併せて作成することも考えられます。
立面図作成時の留意点
立面図を描く際には、建物の配置や景観の流れを考慮することが重要です。特に、複数の建物がある場合、それぞれの建物がどのように配置されているか、視覚的なバランスがどうなっているかを意識しましょう。
また、建物の重なりや隣接する部分がある場合、それらをどう表現するかを慎重に考える必要があります。敷地単位で描くことで、全体的な配置や関係性を明確にし、建物間の空間や景観を効果的に伝えることができます。
まとめ:敷地単位と建物単位での立面図の描き方
立面図は、建物の外観や配置を表現するための重要な図面です。複数の建物がある敷地では、建物単位で描くことも、敷地単位で描くことも可能です。敷地全体の特徴を表現したい場合は、敷地単位で立面図を描くことをお勧めしますが、建物の詳細を強調したい場合は、建物単位での描写が有効です。最終的には、目的や伝えたい内容に合わせて適切なアプローチを選択することが大切です。


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