「さるべき公達にあはせ給へらむ」の訳と品詞分解:否定の要素についての解説

文学、古典

「さるべき公達などにあはせ給へらむに、おろかにつゆ思ふべきにもあらず。」という文を見たとき、どの部分に「結婚させない」という否定の要素が含まれているのかについて疑問を持たれる方も多いです。この記事では、この文の意味と品詞分解を行い、訳の仕方やその背景にある文法について詳しく解説します。

「さるべき公達などにあはせ給へらむ」の意味

まず、「さるべき公達にあはせ給へらむ」という部分を分解してみましょう。

「さるべき」は「そのような、適当な」という意味を持つ形容詞で、「公達」(おおやけたち)は「公卿」などの高貴な人物たちを指します。「あはせ給へらむ」は「会わせる」(結婚させる)という動詞の謙譲語「給ふ」(たまふ)の連用形と、推量の助動詞「む」が結びついた形です。

これを直訳すると、「さるべき公達などに会わせていただこう(結婚させよう)」という意味になります。しかし、この部分だけでは「結婚させない」という否定的なニュアンスは含まれていません。

「おろかにつゆ思ふべきにもあらず」の意味と解釈

次に「おろかにつゆ思ふべきにもあらず」の部分を解説します。「おろかに」は「愚かに」という意味で、「つゆ」は強調を表す副詞です。「思ふべき」というのは、「思うべき」(思うべきではない)という形で、意志や義務を示す動詞「思ふ」の未然形と助動詞「べき」が結びついています。最後の「にもあらず」は「あるはずがない」という否定表現です。

この部分は、「愚かにも(それを)思うべきではない、考えることはできない」という意味です。したがって、「結婚させない」という否定の意味が、後半部分の「思ふべきにもあらず」に表れています。

「結婚させない」という否定的要素がどこに含まれているのか

疑問となるのは、「結婚させない」の否定要素がどこに隠れているかという点です。実は、直接的な否定語「ない」が使われているわけではなく、「思ふべきにもあらず」という形で間接的に表現されています。

この「思ふべきにもあらず」が、結婚させることを「考えることはできない、しないほうが良い」という否定的な意志を含んでいるため、「結婚させない」という意味合いを持つ訳となります。訳文として「結婚させなかったとしても」となるのは、この部分の解釈に基づいています。

まとめ:訳と品詞分解の解釈

「さるべき公達にあはせ給へらむ」における「結婚させない」という否定の要素は、「おろかにつゆ思ふべきにもあらず」の部分に隠れており、そこでは「結婚させることを考えない、あるはずがない」という否定的な意志が表現されています。この文を品詞分解しながら理解することで、訳の意味がより明確になります。

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