解体工事において、RC造、SRC造、S造の各建物のコンクリートガラの数量を算出する際に、延べ床面積に対して適切な掛け率をどの程度見込めば良いかを知ることは、工事の計画において重要な要素です。この記事では、それぞれの構造におけるコンクリートガラの概算掛け率とふけ率について解説します。
1. 解体工事におけるコンクリートガラとは?
解体工事におけるコンクリートガラは、建物の解体過程で出るコンクリートの破片やがれきのことを指します。これらは再利用や廃棄のために適切に処理する必要があり、解体作業のコストに大きく関わる要素です。正確な数量を予測することは、予算やスケジュールの計画において重要です。
一般的に、コンクリートガラの数量は、建物の構造や築年数により異なります。RC造、SRC造、S造それぞれに適した掛け率を用いることで、より正確な予測を立てることが可能です。
2. RC造(鉄筋コンクリート造)のコンクリートガラ算出方法
RC造の建物は、鉄筋コンクリートによって作られており、解体後に出るコンクリートガラの量は比較的大きくなります。RC造の解体工事におけるコンクリートガラの掛け率は、一般的に0.6〜0.8倍程度とされています。つまり、延べ床面積の60%から80%程度がコンクリートガラとして算出されます。
例えば、延べ床面積が1,000㎡のRC造の建物であれば、コンクリートガラの量は600㎡〜800㎡程度となります。この掛け率は、建物の構造や使用されているコンクリートの量により変動するため、個別に確認することが重要です。
3. SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)のコンクリートガラ算出方法
SRC造は、鉄骨に鉄筋コンクリートを巻いた構造であり、RC造に比べてコンクリートガラの量が少なくなります。SRC造のコンクリートガラ掛け率は、一般的に0.5〜0.7倍程度となっており、RC造に比べてやや少なめです。
SRC造の場合、コンクリート部分が鉄骨に比べて多くないため、解体後のコンクリートガラの量は減少します。例えば、延べ床面積が1,000㎡のSRC造の建物であれば、コンクリートガラは500㎡〜700㎡程度になることが予想されます。
4. S造(鉄骨造)のコンクリートガラ算出方法
S造は鉄骨で作られており、コンクリートをほとんど使用しないため、解体工事で出るコンクリートガラの量は非常に少なくなります。S造のコンクリートガラ掛け率は、0.1〜0.2倍程度が一般的です。
S造の建物では、コンクリート部分がほとんど存在しないため、解体後のコンクリートガラは少量となります。延べ床面積が1,000㎡のS造であれば、コンクリートガラは100㎡〜200㎡程度となります。
5. ふけ率とは?
ふけ率とは、解体工事で出た廃棄物のうち、再利用できる部分を除いた最終的な廃棄物の割合を示す指標です。コンクリートガラの場合、再利用が難しい部分や処分が必要な部分を除くため、ふけ率は一定の割合となります。
一般的に、ふけ率は建物の種類によって異なり、RC造やSRC造では再利用の難しい部分が多いため、ふけ率が高くなることがあります。これに対して、S造ではコンクリート部分が少ないため、ふけ率は低くなる傾向があります。
6. まとめ:コンクリートガラ数量の算出方法
RC造、SRC造、S造それぞれの建物におけるコンクリートガラの数量は、掛け率を利用して概算することが可能です。RC造では0.6〜0.8倍、SRC造では0.5〜0.7倍、S造では0.1〜0.2倍の掛け率を参考にし、それぞれの建物における解体後のコンクリートガラの量を予測します。また、ふけ率を考慮することで、廃棄物の処理における最終的な量を算出することができます。
これらの概算をもとに、解体工事の準備を進める際に役立ててください。建物の状況や解体方法によっても多少の違いがあるため、事前の確認が大切です。


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