今回は微分方程式 xy” + 2y’ + 4xy = 0 の解法について解説します。高校・大学初学者向けにステップごとに丁寧に説明しますので、微分方程式の理解に役立ててください。
1. 微分方程式の形を確認する
与えられた式は次の通りです。
xy” + 2y’ + 4xy = 0
これは 2 階の線形微分方程式で、y” の係数が x になっています。この形から「変数分離法」や「冪級数法」を使う準備をします。
2. 解法の準備
まず、標準形にします。両辺を x で割ると。
y” + (2/x) y’ + 4 y = 0
この形は「オイラー・コーシー型」ではなく、定数係数の形ではありませんが、特定の関数形 y = e^(λx^n) を仮定することで解くことが可能です。
3. 冪級数法による解法の考え方
ここでは y = Σ a_n x^n の形で解を仮定します。
y = a_0 + a_1 x + a_2 x^2 + a_3 x^3 + …
y’ = a_1 + 2 a_2 x + 3 a_3 x^2 + …
y” = 2 a_2 + 6 a_3 x + 12 a_4 x^2 + …
これを微分方程式に代入して係数比較を行います。
4. 係数比較で漸化式を導く
y” + (2/x)y’ + 4y = 0 に代入すると、各 x^n の係数が 0 になるように a_n の漸化式を求めます。例えば n ≥ 0 に対して。
(n+2)(n+1) a_{n+2} + 2(n+1) a_{n+2} + 4 a_n = 0 → (n+2)(n+3) a_{n+2} + 4 a_n = 0
この漸化式を使うことで全ての a_n を a_0, a_1 から求めることができます。
5. 一般解の形式
漸化式を解くと、解は次のような冪級数として表されます。
y(x) = a_0 (1 – (2/3)x^2 + (4/15)x^4 – …) + a_1 (x – (2/5)x^3 + (4/35)x^5 – …)
この形は、初期条件に応じて a_0 と a_1 を決定して特定解を得ることができます。
6. まとめ
・与えられた微分方程式は 2 階線形で x に依存する係数を持つ。
・両辺を x で割って標準形に変形。
・冪級数法(または特定の試行関数)を使うと漸化式を導出可能。
・漸化式から係数を求め、一般解は冪級数として表される。
これで xy” + 2y’ + 4xy = 0 の解法の流れを理解でき、初期条件が与えられれば特定解も求められます。


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