古典の助動詞「らる」の意味と解説:枕草子の「ありがたきもの」

文学、古典

古典文学における助動詞「らる」の意味は、現代語に直訳するのが少し難しい場合があります。特に「枕草子」の中で使われている「ありがたきもの、姑に思はるる嫁の君」という文における「るる」の解釈に困っている方もいるかもしれません。この記事では、古典文学でよく使われる助動詞「らる」の意味と、この具体的な文脈での解釈を詳しく解説します。

助動詞「らる」の基本的な意味

助動詞「らる」は、古典文学において「自発」「受身」「可能」「尊敬」の意味を持つ多義語です。しかし、文脈によってその意味が変わるため、注意が必要です。

基本的には、動詞に付加されることで、対象が自分で何かをするのではなく、外的な力によって何かがされる、あるいは可能であるという意味を示します。現代語で言うところの「~される」「~できる」といった意味に近いです。

「ありがたきもの、姑に思はるる嫁の君」の文の解釈

「ありがたきもの、姑に思はるる嫁の君」という文における「るる」の部分について解説します。この場合、「思はるる」は「思う」という動詞に助動詞「らる」がついており、受身の意味を持ちます。

「思はるる」とは、姑に思われるという受身の意味になります。すなわち、姑が嫁に対して「ありがたく思う」という気持ちを持っている様子を示しています。ここで「らる」は、嫁が自分の意思で「思われる」のではなく、外部からそのように感じられることを表しています。

なぜ「るる」になるのか?

「るる」という形は、動詞「思う」に対して「らる」の連体形「る」が付いており、さらにその後に「る」が続いていることによります。この形が「らる」の受身を強調するため、嫁が「思われる」という状態を強調しているのです。

「るる」という表現は、特に古典文学においては、非常に定型的な表現として使用され、受身のニュアンスを強調します。このような表現が、文全体の調和を取るために使われることが多いのです。

「らる」の他の使い方

「らる」は、受身だけでなく、自発、可能、尊敬の意味も持ちます。例えば、「自発」の意味で使う場合、「自分の意思ではなく、自然にできる」ことを示すために使用されます。「可能」の意味では「~できる」という意味に使われ、尊敬の意味では「~される」といった尊敬表現が現れます。

文脈によって意味が大きく変わるため、古典文学を読む際にはその文脈を理解し、適切に解釈することが大切です。

まとめ

「ありがたきもの、姑に思はるる嫁の君」の「るる」の部分は、助動詞「らる」が付いていることで受身の意味を持ち、「姑に思われる」という意味に解釈できます。古典文学における「らる」の用法は、文脈に応じて異なる意味を持つため、その使い方を理解することが大切です。

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