OCR(Overcurrent Relay)保護協調曲線は、リレーの動作と遮断機の動作を適切に調整するために重要な要素です。特に、瞬時要素を取り入れる際には、遮断機の動作遅延(サイクル数)を考慮することが必要です。この記事では、リレーと遮断機が連動する際にどのように保護協調曲線を作成するか、具体的な計算方法を解説します。
保護協調曲線と瞬時要素
OCRの保護協調曲線は、リレーが動作するまでの時間を示すもので、瞬時要素は通常、非常に短い時間で動作します。遮断機の動作遅延がある場合、この遅延時間を考慮して曲線を描く必要があります。例えば、遮断機の動作時間が3サイクル(50ms)であれば、この遅延を引いた後の値を曲線に反映させることが求められます。
そのため、遮断機の遅延を引いた後にリレーが動作するまでの時間を曲線に記入するのが正しい方法です。
リレーと遮断機の連動における計算方法
リレーと遮断機が連動する場合、遮断機の動作時間(遅延時間)を引いた値を使用して、保護協調曲線を作成します。質問の例では、リレーと遮断機が連動する際の遅延時間が80ms(8サイクル)であり、遮断機の遅延が50ms(3サイクル)である場合、計算式は次のようになります。
曲線の計算方法:
80ms(遮断機+リレーの連動時間) – 50ms(遮断機の遅延) = 30ms
この場合、リレーが動作するまでの時間は30msとなり、この時間を保護協調曲線に反映させます。
三相系と保護協調曲線の整合性
三相システムにおいても、リレーと遮断機の動作は同様に考慮する必要があります。三相の電力システムでは、リレーの動作時間と遮断機の遅延時間を加味して、システム全体の保護協調を行います。三相システムでの計算方法も、同様に遮断機の遅延を引いた後の時間を使用します。
保護協調曲線を作成する際には、リレーの設定と遮断機の設定が一致するように調整し、過負荷や短絡の際に正しく動作するようにします。
まとめ
リレーと遮断機の連動において、保護協調曲線を作成する際には、遮断機の遅延時間を適切に引いた値を使用して計算することが重要です。遮断機の遅延が50ms(3サイクル)であれば、その時間を引いた後の動作時間を曲線に記入することで、正確な保護協調を実現できます。OCRの設定を行う際は、これらの要素を考慮して、安全かつ確実な電力供給を維持できるようにしましょう。


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