顕微鏡のミクロメーターの正しい使い方|対物ミクロメーターと接眼ミクロメーターの校正手順を解説

生物、動物、植物

顕微鏡観察で大きさを測定する際に使う「対物ミクロメーター」と「接眼ミクロメーター」。両者は同時に試料と重ねて使うものではなく、まず校正(キャリブレーション)を行ってから測定します。本記事では、質問にある手順が正しいかどうかを含め、正しい流れをわかりやすく整理します。

対物ミクロメーターと接眼ミクロメーターの違い

対物ミクロメーターは、実際の長さ(例:1目盛り=0.01mmなど)が刻まれたスライドガラスです。

一方、接眼ミクロメーターは接眼レンズ内にある目盛りで、そのままでは実際の長さは分かりません

そのため、対物ミクロメーターを使って「接眼1目盛り=何μmか」を求める必要があります。

質問の手順は正しいか?

提示された流れは、基本的な考え方としては正しい方向です。

①対物ミクロメーターと接眼ミクロメーターにピントを合わせ、接眼ミクロメーター1目盛りの長さを求める。

②対物ミクロメーターを外し、試料を置いて測定する。

この流れは校正→測定という正しい順番になっています。

より正確な手順の流れ

実際には次のように行います。

  1. 使用する倍率を決める(例:400倍)。
  2. 対物ミクロメーターをセットし、ピントを合わせる。
  3. 接眼ミクロメーターの目盛りと重ねて何目盛り一致するか数える。
  4. 計算して「接眼1目盛り=○μm」を求める。
  5. 対物ミクロメーターを外し、試料をセット。
  6. 試料を観察し、接眼目盛りで測定する。

倍率を変えた場合は必ず再校正が必要です。

なぜ同時にピントを合わせられないのか

対物ミクロメーターと試料は別々のプレパラートなので、同時に重ねて観察することはできません。

また、対物ミクロメーターはスライド面にあり、試料も同様にスライド面に置かれますが、物理的に入れ替えて使用します。

接眼ミクロメーターはレンズ内部にあるため、常に視野内に表示されます。

具体例で考える

例えば、対物ミクロメーターの0.1mm(=100μm)が接眼目盛り10目盛り分に一致した場合、

接眼1目盛り=10μmとなります。

その後、試料が接眼目盛り5目盛り分なら、5×10μm=50μmと計算できます。

まとめ

質問の手順は大きな方向性として正しいです。

重要なのは「対物ミクロメーターで倍率ごとに校正してから試料を測定する」ことです。

対物ミクロメーターは校正専用、試料測定時には外すという点を押さえておけば、実験での手順も安心して進められます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました