数列の基本公式「1+2+…+n=n(n+1)/2」の証明で、数学的帰納法と同値変形を用いる方法は正しいのでしょうか。本記事では、提示された証明の論理構造を丁寧に確認し、厳密に正しいかどうかを解説します。特に「0=0への同値変形で示す方法」が妥当かを整理します。
まず結論:発想は正しいが、説明の整理が必要
提示された証明は、数学的帰納法の構造自体は正しく、結論も正しいです。
ただし、「②⇔0=0を同値変形のみで示す」という部分は、論理の流れをもう少し明確に書いた方が厳密になります。
本質的なアイデアは正しいですが、試験答案では整理して書く方が安全です。
数学的帰納法の正しい構造を確認
数学的帰納法は次の2段階です。
- (1) n=1で成立することを示す
- (2) n=kで成立すると仮定し、n=k+1でも成立することを示す
ここで重要なのは、「仮定を使ってk+1の場合を導く」ことです。
あなたの証明では、①を用いて②と同値な命題が0=0になることを示しています。
同値変形は論理的に問題ないのか
あなたの考え「真の命題を同値変形しても真、偽を同値変形しても偽」は正しいです。
同値変形とは、両方向に論理が成り立つ変形のことです。
もし本当に②⇔0=0が同値変形のみで示せているなら、②は真になります。
ポイントは“本当に同値か”を明示することです。
厳密に書くならこう整理すると安全
通常は次のように書きます。
1+2+…+k+(k+1)
= k(k+1)/2 + (k+1)(仮定より)
= (k+1)(k/2 + 1)
= (k+1)(k+2)/2
これで直接示せます。
この形の方が採点上は明確です。
なぜ0=0に帰着させる方法は少し注意が必要か
②−①を計算してk+1=k+1とする発想自体は自然です。
しかし、「②が真であること」と「②と同値な式が恒等的に成立すること」は、論理の順番を明確にしないと誤解される場合があります。
数学的帰納法では「仮定を代入して直接一致を示す」形の方が誤解が少ないです。
まとめ
あなたの証明は本質的には正しい方向に進んでいます。
同値変形の理解も正しいです。
ただし、試験では式変形を順番に書いて「等しいことを直接示す」形の方がより厳密で安全です。
論理の考え方はとても良いので、自信を持って大丈夫です。


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