経済学部1年生で線形代数を学び始めたばかりだと、「計算はできるけれど意味が分からない」という壁にぶつかりやすいです。特にカーネル(核)や像(イメージ)は抽象的でつまずきやすい単元です。ここでは、“何を意味しているのか”を具体例で理解できる参考書を中心に紹介します。
まず理解したい:カーネルと像のイメージ
線形写像 f(x)=Ax を例にすると、カーネルとは「0に写るベクトル全体」、像とは「実際に到達できるベクトル全体」です。
例えば、平面を直線につぶす写像では、つぶれる方向のベクトルがカーネルになります。
図で“つぶれる方向”と“残る方向”を考えると理解が進みます。
① やさしく理解したい人向け
『線形代数キャンパス・ゼミ』
図や例が多く、計算と意味の橋渡しが丁寧です。経済学部レベルにちょうど良い難易度で、初学者におすすめです。
抽象的な説明が少なく、具体的な行列例から入ります。
② 意味をしっかり掴みたい人向け
『線形代数入門』(齋藤正彦)
定番の入門書です。やや抽象度は上がりますが、「なぜそうなるか」を丁寧に説明しています。
カーネル=解空間、像=列空間というつながりが明確に理解できます。
③ 図で理解したい人向け
『キーポイント線形代数』
図解が比較的多く、直感を大切にしています。
写像の幾何学的な意味を重視しているので、カーネルや像の理解に役立ちます。
④ 計算と理論のバランス重視
『明解演習 線形代数』
問題演習中心ですが、解説が詳しく理解を深められます。
理論と計算を結びつけたい人向けです。
⑤ 経済学部向けにコンパクトに学ぶ
『経済系のための線形代数』系の入門書
抽象論を最小限にし、応用を意識した構成になっています。
理論より実用重視の人に向いています。
参考書の選び方のポイント
① 図や具体例があるか
② カーネル=解空間という説明が丁寧か
③ 写像のイメージを扱っているか
「計算だけの本」は避けるのがおすすめです。
まとめ
カーネルや像は、「どこに潰れるか」「どこまで届くか」という視点で理解すると整理できます。
図や具体例が多い入門書から始めるのが近道です。
抽象的でつらく感じるかもしれませんが、写像のイメージが掴めると一気に楽になります。焦らず、意味を大切に学んでいきましょう。


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