重力式擁壁の型枠で生コンを打設する際に、層をどのように打ち上げるべきかは、設計条件や作業手順に大きく影響します。今回の質問では、擁壁の高さ2750mm、天端幅400mm、背面6分勾配、延長10mという条件下で、何層で打ち上がるかについて解説します。
重力式擁壁の概要と打設の基本
重力式擁壁は、地面の圧力を自身の重さで支えるタイプの擁壁です。型枠に生コンを流し込む際には、圧力やコンクリートの品質を考慮して打設を行う必要があります。特に高さが大きくなるほど、打設方法や層数が重要となります。
打設は、コンクリートの収縮や温度変化を考慮して、一度に打つのではなく複数層に分けて行うのが一般的です。この方法で、作業の効率性と品質を保ちつつ、作業の安全性を確保することができます。
生コン打設の層数に影響を与える要因
生コンの打設における層数は、いくつかの要因によって決まります。主に以下の要因が層数に影響を与えます。
- コンクリートの流動性:コンクリートの流動性が高いと、一度の打設で流し込める範囲が広がりますが、流動性が低いと層を分けて打設する必要が出てきます。
- 打設の高さと型枠の強度:高さが高い場合、コンクリートの重さで型枠が変形しないようにするため、適切な高さごとに層を分けて打設します。型枠の強度や設計条件にもよりますが、高さ2750mmの場合、1層で打設することが可能ですが、通常は複数層に分けて行います。
- コンクリートの養生時間:コンクリートの硬化には時間がかかるため、各層を打設後、十分な養生時間を確保することが求められます。これにより、次の層を打設する際に下層が安定することが確保されます。
層数の決定方法と実際の打設手順
具体的にどのくらいの層数で打ち上がるかは、施工図面や設計に基づき決定されますが、一般的な目安として、次のように進めることができます。
- 1層目:基礎層:最初に基礎層を打設し、安定した土台を作ります。この層ではコンクリートの安定を確保し、次の層の打設を支える役割を担います。
- 2層目以降:中間層・天端層:中間層から天端層にかけて、打設作業を進めます。各層間には、適切な養生時間を設けて、下層が十分に硬化した後に次の層を打設します。
- 浮き止めの設置:背面側の外からチェーンで引っ張り、セパレータやアンカーを使って安定させることも重要です。これにより、コンクリートの圧力に対して型枠が正しく機能することが保証されます。
まとめ:生コン打設における層数と注意点
重力式擁壁の生コン打設において、層数はコンクリートの性質や施工条件に基づいて決定されます。高さ2750mm、背面6分勾配、延長10mの場合、通常は複数層に分けて打設することが一般的です。これにより、安定した仕上がりと施工の安全性を確保することができます。また、浮き止めの設置や養生時間の確保も重要な要素となります。


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