「無名抄」のおもて歌に登場する「かの歌は『身にしみて』といふ腰の句のいみじう無念におぼゆるなり」という一節の品詞分解について解説します。この部分は古典文学の中でも非常に感情的で重みのある表現です。正確な訳とともに、各語の品詞を分解していきましょう。
「かの歌は」の品詞分解
まず、最初の部分「かの歌は」を分解してみましょう。
「かの」: これは指示詞で、「あの」「その」という意味です。古典では、指示詞が強調されることが多く、ここでは「かの」が「歌」を特定しています。
「歌」: 名詞です。「歌」というのは、歌そのものを指しており、感情や出来事を表現した言葉の集まりを意味します。
「は」: 助詞です。「は」は話題を示す助詞で、「かの歌」について述べることを示しています。
「身にしみて」の品詞分解
次に、「身にしみて」を見ていきます。
「身」: 名詞で、「自分の体」や「自分自身」を指します。
「に」: 助詞で、動作や状態が向かう対象を示します。ここでは「身にしみて」で「身に感じる」という意味を強調しています。
「しみて」: 動詞「しみる」の連用形で、感覚的に強く感じることを意味します。ここでは「しみる」ことが進行していることを示します。
「といふ腰の句のいみじう無念におぼゆるなり」の品詞分解
「といふ腰の句のいみじう無念におぼゆるなり」は長いフレーズですが、しっかりと分解していきましょう。
「といふ」: 動詞「言ふ」の連体形です。「といふ」は引用を示し、「言う」という動詞を使って、引用の対象を示しています。
「腰の句」: 「腰」: 名詞、「の」: 助詞、「句」: 名詞です。ここでは「腰の句」として、古典の言葉としての重みを感じさせる表現です。
「いみじう」: 形容詞「いみじい」の連用形です。「いみじう」は「非常に」や「とても」と訳される強調の意味です。
「無念に」: 「無念」: 名詞、「に」: 助詞で、心の中で感じる「無念さ」を示しています。
「おぼゆる」: 動詞「おぼゆ」の連体形で、ここでは「思われる」という意味で使われています。
「なり」: 助動詞です。終止形として用いられ、文を終わらせる役割を果たします。
まとめ
「かの歌は『身にしみて』といふ腰の句のいみじう無念におぼゆるなり」の品詞分解を通して、古典文学における表現の深さと意味の強調を理解することができました。各部分がどのように感情を表現し、伝えたいことを強調しているのかを知ることができます。このように品詞分解を行うことで、原文の細かなニュアンスをより深く理解することができます。


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