この問題では、弾丸が氷に衝突する際のエネルギー変換とその計算方法に関して解説します。弾丸が持っていた運動エネルギーが熱エネルギーに変わり、氷を融かす際にどのようにエネルギーが利用されるのかを考えます。また、運動エネルギーと熱エネルギーをどのように足し合わせるかについても説明します。
運動エネルギーの計算方法
運動エネルギーは、物体の質量と速度に基づいて計算されます。弾丸が持っている運動エネルギーは次の式で求められます。
E = 1/2 * m * v^2
ここで、mは弾丸の質量、vはその速さです。問題文によると、弾丸の質量は8.0g(0.008kg)、速さは700m/sですので、運動エネルギーは次のように計算されます。
E = 1/2 * 0.008 * 700^2 = 1960 J
運動エネルギーの変換と熱エネルギー
弾丸の運動エネルギーが氷に衝突すると、それは熱エネルギーに変換されます。このエネルギーが氷を融かすために使われるわけですが、熱エネルギーの変換において重要なのは氷の融解熱です。融解熱とは、氷を溶かすために必要なエネルギーのことです。
融解熱は、氷1gを溶かすために必要なエネルギー量で、問題文によると336 J/gです。弾丸の運動エネルギーがすべて熱エネルギーに変わると仮定した場合、氷がどれだけ溶けるかを計算できます。
熱エネルギーで溶ける氷の質量
熱エネルギーが氷を溶かす際、融解熱を使って溶ける氷の質量は次の式で求められます。
m = E / 融解熱
ここで、Eは弾丸の運動エネルギー(1960 J)、融解熱は336 J/gですので、氷が溶ける質量は次のように計算されます。
m = 1960 / 336 ≈ 5.8g
エネルギーの変換と足し算の理由
問題文で、「運動エネルギーと熱エネルギーを足して求める」とありますが、実際には弾丸の運動エネルギーが完全に熱エネルギーに変換されるという仮定に基づいています。したがって、エネルギーが運動エネルギーから熱エネルギーに変換され、氷を融かすために使われるという考え方です。
このエネルギー変換を理解するために、運動エネルギーと熱エネルギーを足し算する理由は、エネルギーの保存の法則に基づいており、どちらも最終的に同じエネルギーの単位であるジュール(J)に換算されます。
まとめ
弾丸の運動エネルギーが氷を融かすために使われると仮定し、そのエネルギーを融解熱で割ることで、溶ける氷の質量を求めることができます。エネルギーの変換において、運動エネルギーが熱エネルギーに完全に変換されるという前提で計算し、最終的に氷が溶ける量を導きました。エネルギー保存の法則を理解することが、こうした問題を解く鍵となります。


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