英語長文を読んでいると、enhancedやreduced、improvedのように「過去分詞っぽい形」が続いて出てきて、受け身なのか単なる過去形なのか迷うことがあります。ここでは、Sustainable transportの文章を題材に、文法的な役割と自然な訳し方を整理します。
問題の英文構造を全体で確認する
まず、該当する英文は次のような構造です。
Sustainable transport – with its objectives of universal access, enhanced safety, reduced environmental and climate impact, improved resilience, and greater efficiency – is central to sustainable development.
この文の主語は「Sustainable transport」で、動詞は「is」です。間に挟まれている部分は、輸送の「目的(objectives)」を説明する補足情報になります。
enhanced・reduced・improvedは受け身ではない
結論から言うと、enhanced、reduced、improvedはいずれも受け身の文ではありません。これらは動詞ではなく、形容詞的に使われている過去分詞です。
つまり「be動詞+過去分詞」で成り立つ受動態ではなく、「名詞を後ろから説明する語」として機能しています。この場合、それぞれ safety、impact、resilience を修飾しています。
なぜ過去分詞の形になるのか
英語では「すでに何らかの変化が加えられた状態」を表すとき、過去分詞が形容詞のように使われます。
例えば、enhanced safety は「強化された安全性」、reduced impact は「削減された影響」、improved resilience は「向上した回復力」というように、「どういう状態か」を一語で示せるのが特徴です。
訳し方のポイントと自然な日本語
この文を直訳しようとすると不自然になるため、日本語では名詞中心にまとめるのがコツです。
一例としては、「誰もが利用できる交通へのアクセスの確保、安全性の向上、環境や気候への影響の低減、回復力の強化、そして効率性の向上を目的とする持続可能な交通は、持続可能な開発の中核である」といった訳が自然です。
試験や長文読解での見分け方
be動詞が近くにない場合、まず「これは動詞なのか、名詞を修飾しているのか」を確認しましょう。今回のようにカンマで並列されている場合、形容詞的用法の可能性が高いです。
「受け身かどうか」で悩むより、「何を説明している語か」を意識すると、構造が一気に見えやすくなります。
まとめ
enhanced、reduced、improvedは、この文では受動態ではなく、名詞を説明する過去分詞の形容詞用法です。意味は「〜された」ではなく、「〜が高められた状態の」「〜が抑えられた状態の」と捉えると、英語長文の理解と訳が安定します。


コメント