日本の釣り漫画の中で描かれた中国の淡水魚「鳜鱼(ケツギョ)」は、その迫力ある姿やルアーで釣り上げる描写から、強い印象を残しています。本記事では、鳜鱼とはどのような魚なのか、実際に食べるとどんな味なのか、中国での評価や食文化を含めて整理し、自然と疑問が解消されるように解説します。
鳜鱼(ケツギョ)とはどんな魚か
鳜鱼(簡体字:鳜鱼、繁体字:鱖魚)は、中国語で「グイユー(guì yú)」と呼ばれる淡水性の肉食魚です。英語では「Mandarin fish」や「Chinese perch」と呼ばれ、スズキ目スズキ科に属します。
体型はずんぐりとして口が大きく、日本の淡水魚で言えばアカメ、海水魚で言えばハタやソイに似た印象を受けることが多い魚です。
生息域と釣りの対象としての鳜鱼
鳜鱼は中国全土の河川・湖・ダム湖などに広く分布し、特に長江流域では代表的な大型淡水魚として知られています。完全なフィッシュイーターで、小魚を主食とします。
現在ではルアーフィッシングの対象魚としても人気がありますが、漫画が描かれた時代には、人工ルアーで釣る発想自体が一般的ではなく、作中の中国側関係者が驚く描写は当時の状況をよく反映しています。
鳜鱼は本当に美味しいのか
結論から言うと、鳜鱼は非常に美味しい魚として中国では高く評価されています。肉食魚らしく身は白身で締まりがあり、淡水魚特有の泥臭さがほとんどありません。
蒸し料理や揚げ物、甘酢あんかけなどにされることが多く、上品な味わいから「淡水魚の王様」と呼ばれることもあります。
中国での評価と価格帯
鳜鱼は一般的な市場に常に並ぶ魚ではなく、天然物は特に高級魚として扱われます。都市部のレストランでは、料理一皿が高価格になることも珍しくありません。
養殖も行われていますが、それでも価格は淡水魚の中では高めで、祝い事や接待向けの魚という位置づけです。そのため、中国在住でも「見たことはあるが食べたことはない」という人も少なくありません。
日本人が食べる機会はあるのか
日本では鳜鱼は流通しておらず、国内で食べる機会はほぼありません。中国現地で高級中華料理店や専門店を訪れた場合にのみ、口にできる可能性があります。
実際に食べた日本人の体験談では、「淡水とは思えないほど癖がなく、ハタに近い味」「白身魚好きなら間違いなく好む」といった評価が多く見られます。
まとめ
鳜鱼(ケツギョ)は、中国を代表する肉食性の高級淡水魚で、釣りの対象としても、食材としても非常に価値の高い魚です。漫画で描かれた姿は誇張ではなく、実際に力強く、美味で、特別感のある存在です。中国でも誰もが気軽に食べられる魚ではないため、出会えなかったという感覚はむしろ自然だと言えるでしょう。


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