生物や人体の学習で「音波の受容器はどこか」と問われたとき、「コルチ器」と「うずまき管」のどちらを書くべきか迷う人は少なくありません。本記事では、それぞれの役割の違いを整理しながら、なぜ混同が起こりやすいのか、答案ではどう書くのが適切かが自然に理解できるように解説します。
まず結論:受容器そのものはコルチ器
音波を直接受け取り、神経信号に変換する「受容器」として正しいのはコルチ器です。コルチ器の中に存在する有毛細胞が、音の振動を電気信号へ変換しています。
したがって、「音波の受容器」を厳密に問う問題では、コルチ器と書くのが最も正確な答えになります。
うずまき管はどんな役割なのか
うずまき管(蝸牛管)は、内耳にある管状の構造で、音の振動が伝わる場所です。内部にリンパ液が満たされ、音波が進行することで基底膜が振動します。
つまり、うずまき管は「音を感じる場所」ではありますが、音を受容する細胞そのものがあるわけではありません。
なぜ混同されやすいのか
混乱が起こる理由は、コルチ器がうずまき管の中に存在しているからです。教科書では「うずまき管の内部にコルチ器がある」とまとめて説明されることが多く、境界が曖昧になりがちです。
その結果、「音はうずまき管で感じる=受容器はうずまき管」と誤解してしまうケースがよく見られます。
答案ではどこまで正確さが求められるか
中学・高校レベルの問題では、「内耳」や「うずまき管」といったやや広い表現でも部分点や正解扱いされる場合があります。
しかし、「受容器は何か」「感覚細胞はどこか」と明確に問われている場合は、コルチ器、もしくは有毛細胞まで書けると評価が安定します。
イメージで理解する違い
うずまき管は「音が流れてくるホール」、コルチ器は「音を拾うマイク」に例えると分かりやすいです。ホールがあっても、マイクがなければ音は録音できません。
同様に、うずまき管という構造があっても、コルチ器がなければ音は神経信号として認識されないのです。
まとめ
音波の受容器として正確なのはコルチ器です。うずまき管は音の振動が伝わる場所であり、受容の舞台ではありますが、受容器そのものではありません。問題文の聞き方によって許容範囲は変わりますが、「受容器」と問われた場合はコルチ器と書くのが最も安全で理解の深い答えと言えるでしょう。


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