ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)では、自分にとって価値のあるゴールや目標を設定することが重要ですが、その「価値」がどのように決まるのか、またその価値が他者の期待に基づいているのか、本当に自分が望むものなのかに迷いが生じることがあります。この記事では、ACTの理論に基づき、自分の価値をどのように見つけ、価値あるゴールを設定すればよいかについて解説します。
ACTでの「価値」の概念と目標設定
ACTでは、「価値あるゴール」とは、自分にとって本当に大切だと感じるものを基盤にした目標を指します。その目標は、社会的に期待されることや他者からの評価ではなく、自分自身の内面的な価値観に基づいています。しかし、現実的には他者の期待や社会的な役割に圧倒され、自分の価値が見えづらくなることもあります。
ACTでは、価値を見出すためにはまず、マインドフルネスを通じて現在の自分の感情や思考を観察し、どのような価値観が自分の中にあるのかを理解することが求められます。価値とは、外部から押し付けられるものではなく、自己の内側から湧き上がるものであり、これを大切にすることで、無理なく目標設定を進めることができます。
社会的な「善行」と本当の価値の違い
質問者が挙げたように、「生理的にやりたくないことでも社会的に『善行』とされることに価値を見出す」という考え方に対して疑問を抱くことは理解できます。社会的に良いとされる行動が、自分にとって本当に価値あるものなのかは、深く掘り下げて考える必要があります。
ACTでは、社会的な期待に反応することなく、自己の価値観に基づいて行動することが強調されます。無理に社会的な期待に応えようとすることは、短期的には満足感を得られるかもしれませんが、長期的には自己満足を欠いた生き方になりかねません。自分の価値を見つけ、それに基づいた行動をすることで、より深い充実感を得ることができます。
価値を見出すための自己探求の方法
自分の価値を見つけるためには、まずは自分自身の内面を見つめ直すことが必要です。ACTでは、価値観を見つけるプロセスとして以下のアプローチが提案されています。
- マインドフルネスの実践:自分の思考や感情をありのままに観察し、自己理解を深める。
- 過去の経験を振り返る:過去に感じた喜びや満足感を再評価し、自分が何に価値を感じていたのかを探る。
- 自分にとって大切な人々との関係を見つめる:周囲の人々とのつながりの中で、自分がどんな価値を重視しているのかを見つける。
このような方法を通じて、自己の価値観を明確にし、それに基づいた目標を設定することが可能になります。
「本心でやりたいこと」を見つけるためのステップ
「本心でやりたいこと」がわからなくなるのは、周囲の期待や評価に流されることが原因であることが多いです。自分が何をしたいのかを見極めるためには、まず自分の感情に敏感になり、内面的な声に耳を傾けることが大切です。
また、「周囲に褒められることが本当にやりたいことか?」と疑問に感じたとき、その活動が自分にとって本当に意味のあるものであるかを問い直してみましょう。自分が何を大切にし、どのような経験をしたいのかを考えることで、本心に近づくことができます。
まとめ
ACTでは、価値ある目標を設定することが重要ですが、その「価値」は他者の期待ではなく、自分自身の内面的な価値観に基づくべきです。自己探求を通じて自分の価値を理解し、それに基づいて目標を設定することが、より充実した人生を送るための第一歩となります。無理に他者の期待に応えようとすることなく、自分の価値を大切にして行動することが、真の自己実現につながります。

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