年齢とともに耳が聞こえにくくなると、「自分の聴力はいま何歳くらいなのか」「実際に会話が聞き取れているか」を知りたくなる方は多いものです。Web上にはサイン波(純音)を使った簡易テストが多く見られますが、日常生活で本当に困るのは話し声の聞き取りです。本記事では、その違いと、より実用的なチェック方法について整理します。
Webでよく見るサイン波(純音)テストの正体
いわゆる「何歳の耳か分かるテスト」は、一定の周波数の音(純音)が聞こえるかどうかを調べるものです。これは聴力検査の中でも「純音聴力検査」を簡略化したものに近いと言えます。
純音テストは高音域から低音域まで、どの周波数が聞こえにくくなっているかを把握するには有効ですが、あくまで音の有無を確認するだけの指標です。そのため、会話が理解できるかどうかまでは分かりません。
実生活で重要なのは「語音聴力」
日常生活で困りやすいのは、「音は聞こえるが、何を言っているのか分からない」という状態です。これは語音(人の声)の聞き取り能力が低下している可能性を示します。
特に加齢性難聴では、高音域の子音(サ行・カ行・タ行など)が聞き取りにくくなり、「さとう」と「かとう」の区別がつきにくいといった現象が起こります。
話し声を使ったテストは存在するのか
実は、医療現場では「語音聴力検査(語音明瞭度検査)」という、人の声を使った正式な検査が行われています。単語や数字を聞き取り、どれだけ正確に理解できるかを評価する方法です。
一方、Web上でこれを完全に再現したテストは多くありません。その理由は、再生機器や音量、周囲の環境によって結果が大きく左右されるためです。
比較的実用的なオンラインチェック方法
医療検査ほどの正確性はありませんが、「雑音下での会話音声を聞き取れるか」「複数人の会話を聞いて内容を理解できるか」といった形式の音声チェックは、実感に近い判断材料になります。
例えば、環境音が混じった音声で質問に答える形式のテストや、ニュース音声の聞き取りチェックなどは、日常会話能力の目安として参考になります。
セルフチェックの具体例
簡単な方法として、テレビのニュースを字幕なしで聞き、内容をどこまで理解できるか確認する方法があります。また、家族や友人との会話で「聞き返しが増えていないか」「聞こえているのに意味が分からない場面がないか」を振り返ることも重要です。
こうした主観的な違和感は、純音テストでは分からない初期の聴力低下を示すサインになることがあります。
正確に知りたい場合の選択肢
もし不安が強い場合や、生活に支障を感じている場合は、耳鼻咽喉科での聴力検査が最も確実です。純音検査と語音検査の両方を行うことで、聞こえの状態を総合的に評価できます。
Webテストはあくまで目安と捉え、違和感を感じたら専門家に相談することが大切です。
まとめ:テストの目的を理解して使い分ける
サイン波を使った年齢目安テストは、聴力の一側面を知るには役立ちますが、会話理解力を測るものではありません。実生活に直結するのは話し声の聞き取り能力です。
Web上の簡易チェックと日常での自己観察を組み合わせつつ、必要に応じて医療機関の検査を活用することで、より正確に自分の耳の状態を把握できます。


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