古文における助動詞「る、らる」の使い方についてよく質問が寄せられます。特に「仰せらる」といった表現が二重敬語にあたる理由や、「〜れ給ふ」や「〜られ給ふ」の「れ」「られ」が尊敬を表さない理由について解説します。
1. 助動詞「る、らる」の基本的な意味
「る」や「らる」は、古文で用いられる受身や尊敬の意味を表す助動詞です。「る」は受け身や自発の意味に使われることが多いですが、「らる」も同様に使われることがあります。これらの助動詞は、動作を受ける対象を強調するために用いられます。
2. 「仰せらる」の二重敬語について
「仰せらる」は、二重敬語として解釈されます。これは「仰せる(おっしゃる)」という尊敬語に、さらに「らる」という尊敬を加えてしまうためです。本来、「仰せる」だけで十分に尊敬が示されるため、「らる」をつけることで過剰な敬語になってしまうのです。
3. 「〜れ給ふ」「〜られ給ふ」の使い方と尊敬の違い
一方で、「〜れ給ふ」や「〜られ給ふ」の「れ」「られ」は、実際には尊敬の意味を含まないことが多いです。これらは、動詞の未然形に接続することで、動作を強調したり、間接的な表現を強調したりするための形式として使われます。従って、「れ」「られ」を用いた場合でも、その文が尊敬の意味を含むとは限りません。
4. 古文における敬語の使い分け
古文では、敬語を正確に使い分けることが大切です。「る」「らる」の使い方には、受け身や自発を表す場合と尊敬を表す場合があるため、文脈をよく理解することが重要です。例えば、「〜れ給ふ」や「〜られ給ふ」の場合、尊敬表現として使うのではなく、動作が強調される場合が多いので、文の意味を正しく捉える必要があります。
まとめ
「る、らる」といった古文の助動詞は、その使い方において微妙な違いがあり、正確に理解することが重要です。特に「仰せらる」などの二重敬語については注意が必要であり、尊敬の意味を含む表現とそうでない表現を区別することで、より正確な古文の理解が深まります。


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