並列回路で電圧が同じであるということは理解しているが、抵抗を増やせば電流がどんどん増えるという考え方について、正しいのか疑問に思っている方も多いでしょう。この疑問に対して、並列回路の基本的な電気的特性を解説し、実際にどのように電流が増えるのか、またその限界について説明します。
1. 並列回路における電圧と電流の関係
並列回路では、全ての抵抗にかかる電圧が同じです。これは、電圧が各パーツに均等にかかるという特徴です。オームの法則(V = IR)により、抵抗が小さいほど電流が大きくなります。つまり、並列に接続された抵抗は、それぞれ異なる電流を流し、全体の電流は個別の電流の合計となります。
2. 抵抗を増やすとどうなるか
並列回路に抵抗を追加すると、全体の合成抵抗は減少します。これは、並列に接続された各抵抗の逆数の和が全体の逆数になるからです。したがって、抵抗を増やすことで、回路全体の抵抗は低下し、その結果として回路に流れる電流が増えることになります。しかし、流れる電流には限界があり、回路の設計や電源の能力により増加する電流が制約されます。
3. 電流が無限に増えるわけではない
質問者が心配しているように、電流は無限に増えるわけではありません。電源の供給能力や配線の制限などがあるため、電流の増加には物理的な制限があります。また、過剰な電流が流れると、回路の損傷や安全装置の作動につながります。したがって、回路設計時には電流の上限を考慮することが重要です。
4. まとめ
並列回路においては、電圧が一定であれば、抵抗を減らすことによって流れる電流を増やすことができます。ただし、電流の増加には限界があり、無限に電流を増やすことはできません。回路設計には、安全性や電源の性能を考慮したバランスが必要です。


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