インバータ故障時の電源切り替えと主幹ブレーカーの選定に関する考慮点

11kWの地下水ポンプ用モーターにインバータを使用する際の電源切り替え方法と主幹ブレーカー選定について、特にインバータ故障時の電流突入に関して問題が生じる可能性があります。本記事では、インバータを使用する際のリスクや適切な主幹ブレーカー選定のポイントについて解説します。

インバータ使用時の電流突入とは？

インバータが故障した場合や電源が切り替わる際には、モーターへの電流突入が発生します。これは、モーターが直入れで起動する際に起こり、瞬間的に通常の運転電流よりも高い電流が流れます。この突入電流は数倍から十数倍にも及び、機器にダメージを与える可能性があるため、慎重な設計と選定が求められます。

主幹ブレーカーの適切な選定

主幹ブレーカー（60A）について考えると、突入電流に瞬時に反応できるかどうかが重要なポイントです。一般的に、主幹ブレーカーは突入電流に対して一時的な対応が可能なものが多いですが、過剰な突入電流が続く場合には動作しないこともあります。そのため、ブレーカーの選定時にはインバータの突入電流特性を考慮し、適切な容量のブレーカーを選ぶことが大切です。

電源切り替え装置（DS）の導入

インバータが故障した場合のために、電源切り替え装置（DS）の導入を検討することは理にかなっています。これにより、インバータのトラブルが発生した際に、モーターを直接起動させることができ、運転の継続が可能になります。電源切り替え装置を使用することで、突入電流の影響を抑え、安全にシステムを運用することができます。

まとめ

インバータを使用する際、突入電流やブレーカーの選定については十分に検討が必要です。主幹ブレーカーの容量やインバータの特性に合わせた適切な選定を行い、故障時の対策を講じることが重要です。安全な運用のためには、電源切り替え装置（DS）の導入も検討すると良いでしょう。