「べき」の文法的意味と活用形について解説

古文や文学作品においてよく見かける「べき」という表現。今回は、具体的な文を取り上げ、その文法的意味と活用形について詳しく解説します。

1. 「べき」の基本的な意味

「べき」は、古文における助動詞の一つで、主に推量・義務・適切さを表します。「べき」の意味は、文脈によって異なりますが、一般的には「〜すべき」「〜するのが当然」「〜する必要がある」などの意味として使われます。

2. 例文①：もろともにある べき 人を背に行きたるに

「もろともにある べき 人を背に行きたるに」という表現では、「べき」は推量を示します。この文では、ある人が「背に行きたる」という動作が推測される状況を示しており、「べき」はその行動が適切である、または必要であることを表現しています。

3. 例文②：打ち捨てても往ぬ べき 心地ぞする

次に、「打ち捨てても往ぬ べき 心地ぞする」という表現です。この場合も「べき」は推量を示しており、何かが「往ぬ（行く）」という行動が「べき」＝「すべきだ、またはそうなるだろう」と予測されていることを意味しています。

4. 「べき」の活用形について

「べき」は、助動詞「べし」の連体形で使われており、「〜べき」という形になります。これは、現代日本語でいう「〜すべき」と同じような意味合いで使用されます。文脈に応じて、推量や義務、適切さを示すために使われます。

まとめ

「べき」は、古文において推量や義務、適切さを示す重要な助動詞です。文脈によりその意味が変わりますが、主に「〜すべき」「〜するのが当然」などの意味として使われます。今回紹介した例文を通じて、その使い方や活用形について理解を深めていただけたかと思います。