ハイス鋼のアリ溝カッターを使用する際、適切な切削条件を設定することは重要です。特に、オーダーメイドのアリ溝サイズや異なる材料に対して、どのように計算して回転数や送り速度を決定するのか、具体的な方法を見ていきます。
ハイス鋼のアリ溝カッターの切削条件とは?
ハイス鋼のアリ溝カッターを使用する際、最初に確認するべきは切削条件です。ここでは、被削材であるS50C調質鋼とオーダーサイズ(アリ溝の大径3.64)に対する基本的な切削条件を計算します。計算式は以下の通りです。
計算式:
1000×V ÷ (π×D)
具体例を用いた計算方法
ここでV(切削速度)は4~8の範囲、Dは3.64(大径)で計算します。例えば、V=6の場合の回転数は、
1000×6 ÷ (3.14×3.64) = 524(回転数)
送り速度の計算
次に、送り速度(F)を計算します。1刃送りが0.02mmの場合、Fは以下のように計算できます。
F = 20(mm/min)
これが、切削条件に基づいた送り速度の計算結果です。
計算式と条件の確認
提供された計算式に基づいて回転数と送り速度を計算する方法は、基本的に正しいですが、実際の切削条件には他の要素も考慮する必要があります。例えば、工具の摩耗や切削液の使用、切削環境なども影響を与えるため、これらを踏まえて条件設定を行うことが重要です。
まとめ
ハイス鋼のアリ溝カッターにおける切削条件は、回転数と送り速度の適切な計算に基づいて決定されます。提供された計算式を用いて、具体的な数値を求めることができましたが、実際の作業では他の要因も考慮することが大切です。切削条件を正確に設定し、加工精度を高めるためには、常に適切な計算と調整が必要です。


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