中国語の数の表現を学んでいると、時折「来」と「多」をどう使い分けるかで迷うことがあります。特に「〜あまり」の表現は状況によって異なる使い方が求められるため、混乱しがちです。この記事では、この2つの単語の使い方の違いと、どのように使い分ければよいかを解説します。
1. 中国語の「来」と「多」の基本的な意味
「来(lái)」と「多(duō)」は、どちらも数量や程度を表現する言葉ですが、その使われ方には明確な違いがあります。「来」は「〜に達する」「〜になる」といった意味で使われることが多いのに対して、「多」は「多い」「たくさん」といった数量的な意味で使用されます。
2. 「来」の使い方
「来」は、ある数量や程度が近づいていることや、予測される量を示すときに使われます。例えば、「三十来(さんじゅう らい)」のように、数が「〜に近い」という意味で使われます。また、「来年」「来月」のように未来の出来事にも使われます。
3. 「多」の使い方
「多」は、数量の多さや程度の高さを表すために使われます。「他は多くの人を知っている」という場合、数量が多いという意味で「多」が使われます。基本的に「多」は、物理的な数や量を強調する場合に使うことが多いです。
4. 「〜あまり」の使い分け
「〜あまり」を表現する場合、状況によって「来」と「多」の使い分けが求められます。例えば、感情や状態があまりにも多いときには「多」を使い、ある限界に達しそうな状態や結果を強調する際に「来」を使います。例:「彼はあまりにも多く食べ過ぎた(多を使う)」「あまりにも遅くなった(来を使う)」
まとめ
中国語における「来」と「多」の使い分けは、単に数量を示すだけではなく、状況や文脈に応じて適切に選ぶ必要があります。使い方に注意して、スムーズに中国語を使いこなせるようにしましょう。

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